2018年の春に浅草寺の「大絵馬寺宝展と庭園拝観」に行ってきました。
開催期間最終日の前日5月6日、運良く快晴とのことで滑り込みです。
これまでにも何度か訪れたことのある浅草寺ですが庭園は初めて、案内には「小堀遠州作と伝わる」とあり、興味が湧きました。
浅草寺のイメージといえば、容赦なく「凶」がでるおみくじと、もう一つはFormula1です。2006年に境内で行われたRedbull Racing TeamによるDavid Coulthardのショーランは今でも強烈に印象に残っています。
DCはこの後の日本GPでポイントをゲット、ちゃんとご利益はあったわけです。
まず、大絵馬寺宝展から見学しましたが、こちらは点数もそこそこあり、予想以上に楽しめました。次に庭園に向かいますが、途中五重の塔越しのスカイツリーが見えました。新旧ランドマークタワーの競演といったところでしょうか。
浅草寺の五重の塔も約半年ほど前に整備が終わったばかりで、相輪も含めてピッカピカです。大阪の四天王寺のように鉄筋コンクリート造りなので綺麗なうちはいいですが、ヤレ具合が純木造に比べて貧相になりそうな気もします。
東京大空襲で焼失し1973年に再建された五重塔、先代は1648年と江戸時代初期のものだったそうですが、今の塔は軒の出具合などのプロポーションは江戸時代っぽくないですね。平安末期のような感じに見えますが、設計者の好みでしょうか。醍醐寺に似ているような気もしますが、軒反りは薬師寺三重塔のような感じです。薬師寺は1000年かけて下がってくるのを想定した反りですが、鉄筋コンクリートの浅草寺はどうなんでしょう。相輪はちょっと大きすぎるような気がします。
さて庭園ですが、うーん、どうでしょう、小堀遠州かどうかはちょっとわかりません、伝法院と池泉との関係はいい感じに見えますが、護岸の石が馴染んでいなくて、長らく荒れていたのを再整備している途中のような印象を持ちました。
いくら最初の設計が良くても、作庭4割維持管理6割といわれる日本庭園ですから、日々の維持管理でどうにでもなってしまいます。伝法院自体も屋根がちょっと傷んでいるようです。
滝石組が何箇所かにありますが、こちらはちょっと…。
枯れ石組みですが、石組みとしてのメインはこちらでしょうか、主張を感じますが、下の州浜が少し残念です。
ただ、毎年行われていた特別拝観も、この翌年には庭園整備の名目で中止となります。より美しく整備されるのであればちょっと楽しみです。
伝法院隣の建物のガラスがきれいでパチリ。
そしてまた並ぶ新旧タワー。浅草寺からは合羽橋に立ち寄り、その後上野でうさぎやのどら焼きを買って帰りました。