チンクエチェントがやってきた(中編)
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チンクエチェントがやってきた(中編)

次期車として真っ先に候補に上がったのは、じつはフィエスタSTでした。
ただし、次の世代のMk7.5です。
やっぱり欧州フォードが好きだし、すでにMk8が出ているもののデザインでは7.5に軍配で、ドライバーズカーとしてはあらゆる車種を含めて随一のクルマと思っていますので、ガソリン&MT最後の車の候補にこれが上がるのは至極当然の話。

名古屋地区の奇特なフォードディーラーが並行で仕入れた個体があり、右ハンドルの新車320万円はモノからすれば安い!と思える額…なのですが、結局購入には至りませんでした。

チンクエチェントがやってきた(中編)

相当悶々としましたが、自分はやはり昨年まで乗っていたブルーキャンディの1.0エコブーストのMTが欲しいのであって、もうこのトシでSTほどのパワーは必要なく、バンパーとエアロのデザインやボディカラーもエコブーストの方が好き、そこに目を瞑ってまでして300万オーバーはちょっと違うかなと、それにやはり並行車は買うべき状況にないと判断しました。

欧州フォードでないなら全然違うクルマでいってみようと、予算200万程度の現実的な範囲で浮かんだのは、まずシトロエンC3でした。一度はラテン系に乗ってみたいですし、なかなかのデザインですが、MTの設定がなく終了。そんな折、中古車サイトを眺めていて見つけたのがフィアット500Sのマヌアーレでした。小さいボディに空色メタリックのボディカラーが以前所有していたフォードKAのようで、むしろかみさんに良さそうです。

チンクエチェントがやってきた(中編)

そこで路線を変え、マツダ2は自分が乗ることにして、いっそかみさんの車として買う線でいくことに。チンクの対抗馬としてまずS660をあたってみるも、なんと知らぬ間に販売終了で価格が高騰する始末。次にラテン同クラスのトゥインゴを検討、ルノーブランドはF1世代にとってプレミアムで、未経験のRRも面白そうなものの、MTの設定が下のランクのみになってしまうことと、買い物に行くと「肉が煮える」とのことで対抗馬とまではいきませんでした。

チンクは3年落ちで1.3万キロ走行、後期型で装備も充実、状態も良さそうですが、MTは限定車での設定のようでタマ数が少なくすぐに抑えなければなりません。チンクなら歴代のクルマたちと全く違いそうと思っていたんですが、実はシッカリ流れを汲んでいるあたり、購入にあたって逆に妙な説得力がありました。

チンクエチェントがやってきた(中編)

上の図は自分の歴代のクルマたちですが、まず「500」という名前がユーノス500で馴染んだもの、そしてプラットフォームが3代目フォードKAと共通というのもつながりを感じます。また搭載するツインエアエンジンも、エコブーストがエンジンオブザイヤーを3年連続で受賞する直前に2年連続で受賞したものですし、ソアラの6気筒から始まって、6気筒、4気筒、4気筒、3気筒と来ていますので、(マツダ2は4気筒ですが)2気筒もダウンサイジングの流れに沿っていると言えます。

何よりイタリアブルーのボディカラーとコンパクトなサイズが、かみさんがあれほど好きだったKAに通じて、きっと愛着を持って乗れるはずです。

そうは言ってもイタ車、ちょっと検索しただけでもそれなりの不具合があり、国産車はもちろん、フォードのようにもいかない雰囲気が漂っていますが、最後に背中を押してくれたのが整備ショップの存在でした。

アシステレ

撤退したフォードと違って、正規ディーラーがあることだけでも安心なのですが、懐と相談しながら長く乗るためにはやはり専門ショップの存在が大きいです。この手のショップは神奈川や埼玉にくらべて千葉は少ない印象があったのですが、ありがたいことに千葉市内の大宮IC近くに「アシステレ」というイタ車専門ショップを発見、電話であれこれ問い合わせてみたところ、とても良さそうだったので「イケそう」と判断、ついに初のイタ車に踏み込んでしまったというわけです。これまでにも何台ものチンクを触っているはずでとても安心です。

じつはお目当てのチンクの取扱い店は山形でしたが、かくして2018年式のフィアット500S マヌアーレに決めました。

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