チンクエチェントがやってきた(後編)
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チンクエチェントがやってきた(後編)

チンクは8月21日に契約、9月16日に引取り納車となりました。

結局現車も見ず、試乗すらしませんでしたが、山形のフィアット/アバルトのお店はとても評判がいいようですし、ジェレミーも楽しい車と言っていたので大丈夫なはず。

当日は朝8時12分発の新幹線つばさ号で山形へ向かいます。山形駅到着は8時59分、駅には店長が180馬力のアバルトで迎えに来てくださいました。ショップに到着して愛車との初対面、車体は新車のように美しく、ホイールの凝った造形も良さげです。ただガンメタなので、古くなってきたらシルバーに塗ってしまうかも、装着されたコンチネンタルタイヤもお初の銘柄です。中古とはいえ一度乗ってみたかったのでラッキーでした。

チンクエチェントがやってきた(後編)

店長からは素敵な本革キーホルダーをプレゼントしていただきました。本当はせっかくの山形、温泉でも浸かって1泊していきたいところですが、コロナ禍とあってはそうもいかず、ひととおりお話を伺って10時半頃にはお店を後にすることに。

「とれちゃう」と評判のドアノブを優しく操作して乗り込むと、シートは少々タイトですが柔らかめで座り心地良好、座面は高めですが前後長の短い車は仕方ないところでしょうか。テレスコピックの未装備はいつもステアリングが遠く感じる自分としては残念な点。ダッシュボードの造形がよく気に入りましたが、助手席エアバッグ部分が膨張して亀裂が入る事例が多いとのことで、後日カバーをかけることになります。

初めて気づいたのが車内が真っ黒なこと。ダッシュボードやドアのパネルなどが黒いのはフィエスタなども同じですが、500Sというスポーツ(チックな)グレードを意識したためか、Aピラー内側のモールや天井までも黒くて、思い込みもあっただけに面食らいました。天井くらいは白い方がいい気もしますが慣れるでしょうか。

チンクエチェントがやってきた(後編)

さて、ぶっつけ本番の運転、シフトノブはゆる〜い感じですが、これはこれで嫌いじゃありません。クラッチ自体は繋ぎやすいものの、フィエスタと違って非力な分ギア選択に戸惑いましたが、そんな感覚もひっくるめて楽しみつつ国道を南下します。

当初どこにも寄らずに帰るつもりでしたが、山形っぽい風景との写真くらいは撮っておこうとまず選んだのが最初の写真、新幹線がごくフツーの踏切を渡ること自体、関東では珍しい風景なので、撮ってみました。

チンクエチェントがやってきた(後編)

装備のUコネクトがちょっとの時期の差でカープレイ非対応のため、ナビの表示はできずカンピューター(死語)で米沢の街を巡り、旧米沢高等工業学校本館や私立図書館などで撮影したのち、米沢八幡原ICより高速に乗りました。

高速道路では徐々にスピードを上げていきましたが、そのボディに似合わない高速安定性にはちょっと驚きました。ターボの恩恵か高速域では非力さも影を潜め、乗り心地も良くじつに快適です。

ただ、ペダル位置に関しては想像以上にオフセットされており、何というかマツダ2比だと、ブレーキペダルの位置にアクセルペダルがあるような印象、しかも間隔が狭いためアクセルとブレーキの両方に足がかかってしまいそうな感じもあって、幅の狭いドライビングシューズを用意するのが吉かも。

チンクエチェントがやってきた(後編)

高速は都心部を避けるために相馬福島道路を経由して常磐道へ、つくばからは圏央道東に進んで東関道へ抜けました。

この日は自宅へは戻らず、千葉の整備工場アシステレさんに直行してボディコーティングとドラレコ取り付け、そして予防整備を行います。ディーラーさんのガソリンを満タン納車のおかげもあって、到着時にはまだ半分以上残っており、燃費もなかなかのようです。

クルマはアシステレに預けて帰宅、乗りたい、撮りたい、眺めたいのを堪えて万全の状態に仕上がるのを待ちます。

チンクエチェントがやってきた(後編)

予防整備の目玉はサーモスタットの部品交換で、プラ製で破損しやすい部品を、金属製の対策品に交換します。また、操作が独特かつ壊れやすいフューエルキャップも用意したものに交換、アバルトのロゴ入りですがかみさんは蠍座なので大丈夫。さらにビビリまくってモーターを痛めそうなワイパーブレードも交換し、結局我が家に来たのは自分の入院を挟んだ9月28日のことでした。

かみさんは早速通勤に使い始めましたが、なかなか好評のようです。車庫に収まった様は、かつてのKAがいた頃を彷彿とさせますが、年内はフィアット500、フィエスタ、KA以来の3台体制でいきます。

チンクエチェントがやってきた(後編)

 

 

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