竹原の街並

竹原の水曜日

広島の旅最終日は、桃花祭御神能のあと竹原へ向かいます。

当初は西条へ行って酒蔵をめぐって広島空港へ行くつもりでしたが、今や広島の地酒としての西条はもうひとつ魅力に欠けるのと、あまりの晴れっぷりに呉線に乗ってみたくなったことから急遽変更です。

呉線の車窓

広島駅から呉線に乗り換え、目論見通り安浦を過ぎたあたりから絶景が!牡蠣の養殖も風景に華を添えます。トワイライトエクスプレスの乗客はこの景色を見ながら牡蠣をいただくんでしょうか。すでに1時半をまわっているだけに空きっ腹に堪えます。

竹原駅に到着、お昼ご飯にしたいところですが、ここで下調べ不足が盛大に露呈します。何しろ竹原の水曜日はお休みだらけ、目当てにしていた道の駅さえも静まり返っています。ここでまずはランチとガイドチラシをもらって…と思っていただけに出鼻をくじかれる羽目に。

道の駅たけはら

それでも調べてみると街並の奥にある藤井酒造さんの酒蔵交流館に蕎麦屋が併設されているそうで、それまではとりあえず我慢です。

竹鶴酒造

日本各地に残る古い町並みの中でも、ここ竹原は酒蔵や寺なども含めた1つの町ごと残っている感じがとてもよく、以前本を作った時もここでロケをしたものです。ロケといえばまずはここ竹鶴酒造でしょうか。

竹原の街並

竹鶴酒造の向かいにある「てりむくり」は豪商「松坂邸」、カーブの先にぽっこりお山があるのは古い街並に多く共通する構図です。

竹原の街並

右手の建物はもともと旅館だったそうで、いい雰囲気です。1年後に茶寮一会という喫茶店になったそうですが、この時にあれば行ってみたかっただけに残念。

竹原の街並

竹原にはこのような洋館もあります。中は竹原市歴史民俗資料館となっていて、江戸時代中期の儒学者、塩谷道碩の旧宅跡に建てられ、1970年代までは図書館として使われていたそうです。街並の良いアクセントとなっています。

さて、酒蔵交流館に着き蕎麦を…と思ったら、3時を回っていたためかすでに終了。途方に暮れかけましたが、スタッフの方に聞いてみると、「あそこなら大丈夫かも」とわざわざお店に「ランチ難民がいます!」と連絡をしてくれました。

カフェ青

そのお店は「カフェ青」で、じつはランチタイムは終わっていたんですが、ハヤシライスならできますとのことでわざわざ作ってくださり、とても美味しかったです。

店主の方は女性ですが、書をされるようであちこちに飾られています。自分、書には疎いんですがじつに良い感じに見え、いつか何かのラベルなどを作ることがあったらお願いしてみるのもいいかなと思いました。

藤井酒造

ランチ後、お礼がてらふたたび酒蔵交流館にもどり、試飲をさせていただいて3本ほどお土産に買いました。右側のオリジナルブレンドが在庫がないとのことでしたが、通りがかった蔵人の方が「作れますよ」とのことで、作っていただいたのち、発送していただくことに、重いし生酒なので発送していただくのが便利です。

こちらのスタッフはもちろん自社のお酒や、グッズ販売が本来のお仕事ですが、竹原に訪れた観光客に楽しんで帰ってもらいたいとの思いが溢れているところが素晴らしく、お世話になったこともありますが、観光地のあるべき姿を見たような気がします。

照蓮寺庭園

その後竹原の街並の北端にある照蓮寺さんへ。小早川氏ゆかりのお寺で境内には「小祇園」と呼ばれる庭園があるとのことで、お邪魔してきました。小さいながらも瀟洒なつくりで、紅葉の頃はより楽しめそうな庭園です。

竹原の街並

飛行機の時間もあるので、街並をまた戻っていきますが、途中このようなものがありました「タケノコパイロン!」。この土地ならではの良いセンスです。

普明閣

今回の旅のトリは「普明閣」です。1758年、西方寺の観音堂として建築されました。このような街並みを見渡せるシンボル的存在があるのも竹原の魅力です。この日は相当暑かったんですが、登らないわけにはいきません。降りる時の風景もまたThe タケハラ!って感じでGoodです。

竹原の街並

竹原、じつに良い街でした。そして今回、御手洗でもそうでしたが旅先の食事はきちんと調べること、ランチタイムは外さないことがいい教訓となりました。

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