オホーツク流氷満喫の旅前編

2月25日から3日間、北海道の流氷ツアーに行ってきました。

今月で結婚20周年を迎える我が家、その記念ツアーとして順当にいけばツアーリスト上位にある「佐賀呼子イカツアー」か「四国うどんツアー」になるところを、またしてもJR北海道の「廃止商法」にひっかかり、大逆転で20周年記念旅行は「オホーツク流氷ツアー」となりました。

今回の廃止対象は釧網本線の網走駅〜知床斜里間を走る「流氷ノロッコ号」、でも、高いと思っていた流氷がらみのツアーにH.I.S.から安いパッケージが出たことや、昨年の冬の北斗星の旅で寒さに自信がついたこと、また、新婚旅行とルートが被る部分があり、それはそれで感慨深いというのもありました。

クーポン利用もあって一人当たり5万円を切るH.I.S.の旅行はかなり安いけれど、日程はタイトで、初日は新千歳空港から札幌入りして全日空ホテル泊。
2日目は朝7時過ぎの「特急おおぞら」に4時間乗って釧路、たった8分の待ち合わせで「SL冬の湿原号」で標茶、15分程度の待ち合わせでツインクルバスに乗って摩周湖、硫黄山を経由して知床に行って知床第一ホテル泊。
3日目も朝7時半からバスに乗って知床斜里駅へ向かい、「流氷ノロッコ号」で網走、「砕氷船おーろら」に乗って、女満別から飛行機というプランです。

このところ札幌は何度も行っているので、釧路か、せめて帯広から北海道入りしてくれたら初めての街を楽しめるのにと、そこが一番の不満点でした。

前日まで遅れや欠航が出て心配された冬の羽田-千歳便ですが、ほとんど定刻の10時前に到着。空港ビル内で使える（ひとり）1000円分のお買い物クーポン件があるので、Royce’ Chocolate Worldへ。

新千歳空港内はほかにも結構充実して面白そうなんですが、これまた1000円分のお買い物クーポンと食事券がある札幌中央卸売市場の「北のグルメ亭」に行く送迎バスに乗るためには、お昼頃までに札幌に着かなくてはなりません。

見物もそこそこにJRのエアポート快速で札幌にでて、北口で待っていると「北のグルメ亭」の無料送迎バスがお迎えに来てくれました。

そして食事券でいただけるのがこの海鮮丼。レギュラーメニューにある2980円の海鮮丼よりも少しお刺身が少ないタイプです。店内はかなり広いことから観光客向けで、店名も相当ベタですが、さすが北海道、味は確かで満足しました。

1階の売り場ではクーポンを使おうにも冷蔵品を買うわけにもいかないので、昆布食べ比べセットとこまいを購入、ボールペンは記念品です。

ここの送迎バスは札幌駅周辺のホテルへも送ってもらえるので、ありがたく利用して全日空ホテルへ。朝も早かったので少し仮眠した後、早めの夕食で向かったのは西18条駅近くにある生肉ジンギスカンの「ラムハウスケケレ」、「おにぎりあたためますか」で紹介されていたところで、開店と同時に突入しました。

ここは、新鮮なアイスランド産の生ラムを食べられるお店。店に入るといきなり日本刀が飾ってあってビビりますが、これは店主の趣味ではなく頂き物なんだそうで。
アイスランドは寒くて草が生えず、羊たちはミズゴケを食べるんだとか。そんな環境で育った生後6ヶ月のラムの刺身はかわいそうだけど絶品の旨さ。

手前は生ラムで「片面20秒焼けば十分」だそうです。奥はラム胸腺肉というミルクラムからしかとれないという言わば臓器で、白子のようなプニュプニュした食感が特徴、これらは特製の洋風つけだれで頂きます。どれも相当に美味しく、地元民のようにマトンの匂いに慣れないけどジンギスカンは食べたい！という向きには格好のお店じゃないでしょうか。

すっかり満足したところで札幌の友人からメール、札幌駅の「はらドーナッツ」でしばしお茶したあとにまた一旦ホテルへ。

夕食を早めにしたのにはワケがあって、せっかくの札幌、お夜食にスープカレーを…と目論んでいました、が、夜の9時で雪も舞ってるというのにホテル近くの「ピカンティ」には行列が。しかも一部スープは終わってるとのこと。お腹もさほど空いてるワケではなかったので、ここは諦めて、3月で廃止となる「急行はまなす」を眺めに行くことに。
駅のホームの温度計はマイナス3度を指していましたが、去り行く列車を見に多くの人が見物に来ていました。

今日のはまなすは、寝台電源のスハネフ14の具合が悪いらしく、24系3両の前にスハフがくっついてました。それにしても…ひどい状態です。この車両はもともと14系でゴハチに牽かれて山陽線を走ったり、ゆうづるとして上野〜青森を往復していた車両らしく、1972年の新製から44年もの間、頑張ってきました。またきれいにしてあげたいものですが、このままお役御免でしょうか。