カシオペア ダイニングカーでの高価なディナーこそ、早々に諦めた我々ですが…。
その代わり、カシオペアスペシャル弁当を予約してみました!(ただし1個…)
この、カシオペアスペシャル弁当は、事前に駅で予約しておくと、18時半前にダイニングカー(食堂車)のスタッフが部屋まで運んできてくれます。価格は3800円(税込)とそれなりにするものの、コストパフォーマンスではダイニングカーでの懐石御膳やフランス料理コースを凌いでいるんじゃないでしょうか。
不織布の赤い包みを開けてみると…ジャジャーン。
必殺の三段重です。ちなみに温かいお吸い物もつくんですが、このあとシャワー時間もあるので冷めてしまいます。できれば持ってきてくれる時間も希望を聞いてもらえるといいんですけど、ちょっと難しいかな。
お待ちかねの中身は、まず、一の重から
キングサーモン塩焼、玉子焼、有頭海老煮、笹蒲鉾、イカ照焼、カニ磯辺揚、アスパラガス天ぷら、帆立の雲丹ソース焼、海鮮麩着、くるみ豆腐、田楽味噌、くるみ甘露煮、ずんだ団子…。
次っ、二の重、
じゃが芋のキッシュ、鶏肉のマッシュルームソース、ブロッコリー、赤パプリカ、タコマリネ(バジル風味)、煮物(玉蒟蒻、春雨巾着、筍、人参、蕗、生麩)、ハタハタ南蛮漬、若布、二色パプリカ…。
そして三の重は、
ちらし寿司!北海道を形どった昆布が素敵すぎます。
というわけで、お吸い物も合わせるとナント24品目。このお弁当を1個だけにしておいたのは、もちろん節約もありますが、このように量が多いんです。夫婦でフルムーンも満たすトシですし、ひとりじゃちょっと食べきれなかったでしょう。
味付けもナカナカよく、彩りも綺麗でお弁当の楽しさがあり、もし、残念な感想も目につくカシオペアのコース料理と迷っているのであれば、こちらがオススメです。ダイニングカーじたいはパブタイムや朝食でも体験できるわけですから。
列車は21時を回ってまもなく函館駅、ここから青森駅までは進行方向が反対になるため、ラウンジカーに機関車が繋がれます。これを間近で見ようと、ふたたびラウンジカーまで来てみましたが、ここに限らずカシオペアの窓に貼ってある熱線吸収フィルムでしょうか?、これの透過性が低く、反射がすごいので素直にホームに降りて眺めたほうが良かったかもしれません。機関車が迫って来る迫力は確かにありましたが。
今回の青函トンネル担当はED79の20号機、前回の北斗星と帰りのはまなすを牽引してくれたカマです。機関車の連結が終わると、今度はまた9両逆戻りして3号車のダイニングカーでパブタイム待ちへ。
21時45分頃、案内が始まりダイニングカーへ。パブタイム待ちの列は2組目だったおかげで奥の窓側2人席に座れました。
カシオペアのダイニングカーは2階部分を使い、通常の通路は階下に設置されているので、食堂車に用がないお客さんは通らずに済むのがいいですね。上の画像左側の2人席の床が一段上がっていますが、この下がちょうど通路になっています。
お弁当でお腹は満たされているので、簡単にソーセージの盛り合わせとサッポロクラシック、かみさんはワインをオーダーしました。この時間、窓からは函館山の山陰や、五稜郭タワーが望めて結構楽しめます。
こちらは入り口側、やはり狭さは否めませんが、インテリアはなかなかいいと思います。カシオペアツイン同様、丸い天井も他にはない空間の演出に一役買っています。
欲を言えばスタッフさんの質でしょうか、良い方と悪い方の差が大きく、航空機のCAとまでは言いませんが、列車のソフトウェア部分を大きく左右する要素だけに、もう一歩頑張って欲しいところです。この点でトワイライトエクスプレスの評判が良く、乗れず仕舞いだったことが悔やまれます。
それでも、「お写真撮りましょうか?」と、北斗星ではなかった「写真撮影サービス」があり、いい記念になりました。
パブタイムのあと、みたびラウンジカーへ、なかなか忙しいものです。列車はちょうど青函トンネル通過中で、トンネル内は線路がしっかりしているのか、またはロングレールのおかげか、列車は滑るように走っていきます。
途中、急行はまなすとのすれ違いや、竜飛海底駅を確認できてなかなか楽しめました。
こうして、楽しい寝台特急カシオペアの夜も更けてゆきます。