今回の旅で一番驚いたのは、旭川駅の変わりっぷりでした。
19年前、女満別から特急オホーツクに乗って訪れた旭川駅は、まったくこんな感じじゃありませんでした。当時は地上ホームで、南側には無駄にヤードが広がるごく一般的な地方都市の駅だったはずでした。
それはそれで「昭和」全開で良かったんですが、立派な4代目駅舎となってグランドオープンしたのは2011年、しかも併設のイオンがオープンしたのはわずか10日前と、ほっかほかなのは風呂から出てきたばかりの自分たちだけではありませんでした。
国土地理院の2008年の航空写真によると旧ヤードに高架駅を作って移転という、札幌駅と同様のタイプのようので、当然市街地からはおしなべて50mは遠くなってしまいました。
ガラス張りの外装は夜景がきれいなんだそうですが、ラーメンにかまけて見過ごしました。で、外装以上によかったのはその内装で、木の街旭川を表現しようと、内壁には北海道産のタモ材をふんだんに使用しているそうです。設計は「木といえば…」の内藤廣氏。
こちらが改札(東改札)。それにしてもこのオーバークオリティとも言える駅舎、もったいないほどに列車も人も少ないです…。
ホームへのエスカレーターがまたすごい。
ホームはこんな感じ、上に向かって広がるモニュメントのような柱は、四叉柱支承部という構造で、これもまた木をイメージしているそうです。
案内板も相当な凝りっぷり。
札幌までは特急スーパーカムイに乗ります。ソリッドなボディが駅舎に似合っていて、基地で出撃を待つ…といった風情。
でも、むしろこのような駅から、「国鉄ヴィンテージ」な北斗星やトワイライトエクスプレスの出発を見てみたい気もします。
さて、スーパーカムイ22号は12時55分に旭川を出発、札幌までは1時間25分の所要時間。しばらくは石狩川の流れに沿って進みます。
列車に乗るとなにか食べたくなる性分、まだビールでお腹が膨れているので、旭川で買った「海鮮てんこめし」をシェアします。
厚別を過ぎ、札幌貨物ターミナルの脇を通ると、廃車を待つ北斗星用の車両たちが見えました。ついこの間乗って楽しい時間を過ごした車両がエンブレムも外され、このような形に。でも今は乗れたことに感謝しましょう。
札幌では一旦改札を出て、札幌エスタのlaviでスープカレータイム。
スーパーカムイからカシオペアに乗り換える場合、白石〜札幌間が重複しますが、特急が白石を停車しないため、札幌で下車しなければ特例として追加の運賃は必要なく、自分たちのように下車する場合でも、白石〜札幌の210円を2度支払えばOKで、札幌で乗車券を区切る必要はないそうです。
昨年6月、今年1月につづいての札幌駅、すっかり馴染んでしまいました。ところでlaviといえば札幌スープカレーの定番と勝手に位置付けていましたが、これまでに食べたZORAやSUAGE、ラマイには遠く及ばない印象。店員さんの応対は良く、盛り付けもきれいなだけにちょっと残念。
でも、カシオペア号乗車を前に、テンションは上昇カーブを描いております。