べこ餅を食べたあとは、レンガ倉庫でおなじみのベイエリアへと向かいます。
レンガ倉庫のあたりへ行くには、市電で「魚市場通」、あるいは「十字街」電停まで行けばいいんですが、その前に摩周丸を見ておきたいと、手前の「市役所前」で下車しました。
摩周丸は1965年に就航以来、1988年まで青函連絡船として頑張ってきた旅客船。永年利用してきた方にとっては思い入れの深い船だと思いますが、何度か補修の手が入れられたものの、最近になって廃船の噂も聞かれます。本当は内部まで見たかったんですが、時間が取れなかったためここで拝む事に。
摩周丸からレンガ倉庫までは徒歩で向かい、11時半頃になったので、混みだす前にとランチにします。
近くには函館を代表するB級グルメ「ハセガワストア」と「ラッキーピエロ」が並んで誘いかけてきますが、ここは函館西波止場にある函館塩ラーメン専門店 えん楽さんに立ち寄りました。店内にはHTB「おにぎりあたためますか」取材時のサインや写真が飾られています。
ここは函館産昆布や森産のホタテ貝柱など、道南の食材からだしを取り、海老油を加えたという「えん楽塩ラーメン」がウリのお店。食べログの星評価を見ると意外に低めなんですが、あれはあまりアテにならないですし、素材を聞いただけでついつい魅かれてしまいました。スープは各素材がとてもよく調和していて美味しい。麺も中くらいの太さのツルっとした食感でイケます。あえて言えばスープも麺もそれぞれ美味しいんですが、スープと麺のマッチングとしてはちょっと違っている気がしなくもないかな?
食後のデザイートはミルキッシモのジェラートです。アランチャロッサとボスコベリーヨーグルト、北海道いちごの春っぽいカーラーのトリプルですが、これがまたじつに美味しい。今日も暑いくらいの晴天のおかげで一層楽しめるというものです。最近新宿に出店したとの情報がありますが、「函館(北海道)に行かないと食べられない」ってのはもっとあっていいと思うんですよね…。
その後も界隈をぶらぶらしたあと、1時になったので、お次は元町の方へと移動…と、そのまえに少しだけ遠回りして宝来町にある和菓子屋さん、千秋庵の本店に立ち寄ります。お目当てはどら焼き。
千秋庵こそは、1860年創業の函館を代表する和菓子屋さんで、六花亭も札幌の千秋庵も、元はと言えばここから暖簾分けして独立したものだそうです。ガイドブックに掲載されていたどらやき(189円)の写真を見て「これだっ」と思いました。函館市内に何店舗かありますが、ここの本店がやはり佇まいも良く、訪れるのにもいいですね。
これはホテルで食べたんですが、その美味しさに驚きました。まっさきに思い浮かべたのはやはりうさぎやのどらやき。うさぎやの方が糖蜜?が多めなのか、若干しっとりしてリッチな雰囲気で、千秋庵は素朴で優しい感じがしますが、とても似た傾向にある気がします。どちらも甲乙付けがたいところですが、千秋庵の方が好きかも知れません。それなりのお値段もしますし、日持ちもしないので残念ながらお土産には買えませんでしたが、こうして書いている間にもまた食べたくなってきました。函館に行く際には、千秋庵のどらやきは必須項目です!
千秋庵の近くには、すき焼きで有名な阿佐利本店がありますが、残念ながらまたの機会です。