京都行ったのいつだっけ?くらいになりつつありますが…。
いよいよ「京都庭めぐりの旅」初日のトリになります。京都から大阪へ向かうのにちょっと楽しみにしていたのが、この「京とれいん」。
35年もの間、京阪間の特急専用車両として活躍し、阪急の顔として君臨してきた車両がその座を退き、支線に移ったものを除いて廃車…かと思いきや、インテリアの大改造を受け、通常の特急よりも停車駅の少ない「快速特急 京とれいん」として、昨年3月に見事に復活を遂げました。
両端2つ扉はやはり特急らしい風格があります。ネーミングはちょっと微妙ですが、関西らしいかも。扇のステッカーは大胆ですが割と好きですですが、宗達のように柄の部分はなくてもよかったかなー?
京都への観光列車として「和」をテーマにデザインされたインテリアは、特別な料金不要の列車とは思えない仕上がりで、複数あるデザインパターンのうち、乗車したのはなんと畳に座布団を敷いたイメージのシート。お茶が飲みたくなりますね。3列という座席配置も新鮮です。
難点は1編成しかないため、土日限定でしかも1日4本しかないこと。でもせっかくならこれに乗って気分を盛り上げたいものです。
ただ、個人的には「インテリアデザイナーがウデをふるいました」感アリアリの京とれいんよりも、むしろ通常の阪急電車の方が落ち着きます。
年月を重ねて少しずつブラッシュアップされてきた車内は、飽きを感じさせない安心感があります。それに、苔のように輝くシートに、木目の化粧板、これで床が白ければそれこそ枯山水のようなカラーリングではないですか。見た目だけではなく座席ひとつとっても毛足の長い表皮に十分なクッション、奥行きのある座面と、関東の電車ももうちょっとなんとかならないものでしょうか。