この日は今一つのお天気ですが、5日も旅をしていればこういう日もあるでしょう。
錦帯橋まで昨夜はバスで往復しましたが、今朝は岩国駅より岩徳線を利用、広島色からオレンジに戻されたキハ40に乗り込みます。
2つ目の川西駅で下車、ここから先は錦川鉄道となるようです。この3ヶ月後に災害に見舞われてしまいました。近くに学校があるようで、多くの学生たちが下車しますが、JRも岩国駅まで錦川鉄道にしてあげればと考えてしまいます。何か由来や理由でもあるんでしょうか。
駅から錦帯橋までは約1.4km程度で、錦川沿いを歩きます。途中視界が開けるところがあり、錦帯橋をほぼ真横から眺められます。
吉香公園を横切り、山上にある岩国城天守閣へは岩国城ロープウェーに乗車します。尾道の千光寺ロープウェー同様レトロな雰囲気がいい味出してます。
上昇していくにつれて移り変わる景色が、ドローン映像のようで面白い。錦帯橋はもちろん、十八世紀中頃の中級武家屋敷の遺構である「旧目加田家住宅」がよく見え、特徴的な両袖瓦も確認できます。
山頂駅に到着後、時間がちょうどよかったので駅前のからくり時計を眺めた後、天守閣へ歩きます。1608年、吉川広家が8年の歳月をかけて作りながら、完成後わずか7年で「一国一城令」により破却の憂き目に遭ってしまった不運な城です。
現在のものは1962年に藤岡氏の設計によって建てられた鉄筋コンクリートの復興天守で、その場所も麓からの景観や天守からの眺望を考えて実際の場所よりも南に30メートルほどずらされたそうです。今ではなかなかそういった建て方はされないでしょうが、それでも天守は町のシンボルとなりますし、元々の天守台も1995年に復元されました。
岩国城は天守閣を含めた山上の城と、「土居」と呼ばれる平時の居館とで構成されていたそうですが、この錦雲閣は土居にあった櫓跡に建てられたもので、当時の櫓を意識したのかもしれません。
土居の奥に日本庭園があるとのことで、楽しみにして行ってみたのですが、これは、まあ、ごくごくふつうのお庭でした。
このあとは吉香牡丹園で牡丹を眺め、昨日に引き続き錦帯橋を渡ります。
多少雨がぱらつく時もありましたが、無事一通りの見学を終えバスで岩国駅へ、名物の岩国寿司も食べたいところですが、時間も押してるので列車へ。そしていよいよ宮島へ向かいます。