タウシュベツの旅2日目は雨の予報をうけて予定を変更。
今回2泊お世話になったのは帯広駅前のふくいホテルさん。ここのウリはズバリ温泉です。この辺りは植物起源の有機質を含んだモール温泉と呼ばれる黒っぽい湯が出るそうですが、帯広駅周辺で源泉掛け流しはふくいホテルさんだけ。
このお湯がまたまろやかでツルツルになるじつにいいお湯で、さほど期待していなかっただけにビックリ。昨夜は釧路に泊まらなかったことを悔やみかけましたが、あっけなく撤回。ホテル自体の設備はそれなりに古くなってきているものの、改装もされていますし、スタッフの方の対応がマニュアル的でなく、いい感じです。
朝起きて窓から外を眺めると、すぐ目の前に帯広駅。まだ降り出していないようなので、ホテルでの朝食後まずは9時のオープンに合わせて帯広市野草園へ。
このあたりは市の文化ゾーンのようで、帯広百年記念館のほか美術館、動物園などが集まっています。野草園は画像のようになかなかワイルドですが、そこは北海道、普段目にしないものや、やたらでかいものなどが新鮮でなかなか楽しい。
腹ごなしができたところでスイーツタイム。十勝は乳製品や小麦、小豆などお菓子の材料が豊富なためか、カフェやパン屋さんがやたらが多く「おびひろスイーツめぐり券」なんてのもあります。
今回の旅に合わせて。北海道の情報誌である「ほ。」も取り寄せたんですが、紹介記事がカフェとパン屋だらけ。そうそう何軒も行かれないので、自分たちなりの厳選ショップを回ってきました。
まずはトテッポ工房。ここはかつて敷かれていた十勝鉄道の線路跡に建てられた菓子工房で、トテッポというのは十勝鉄道の機関車のことを指すのだとか。印象的な建物に居心地のいいカフェ空間があり、地元産の材料を使ったケーキは美味しくてしかもお手頃価格。つい長居したくなりますが、雨が降らないうちに名前の由来となったトテッポを見にいくことに。
十勝鉄道の廃線跡は遊歩道になっていて、そこを歩いて行くと途中面白い外観の北海道ホテルが見えてきます。後で調べてみると、ここは鹿追町の粘土を使い、豊頃町や幕別町で焼き上げたレンガをふんだんに使った建築だそうで、外観に劣らず中も個性的なんだとか、ちょっと覗いてみればよかった。
十勝鉄道の機関車はその少し先にあり、4号機関車の「4」と書かれたボディと可愛らしい客車から小湊鐵道の里山トロッコみたいです。帯広は今でこそ根室本線のいち中間駅ですが、かつてはこの十勝鉄道に士幌線、広尾線と一大拠点だったんですね。
そしてお次はパン屋に向かいます。情報誌に載っていた数多くのショップから選んだのは、士幌線廃線跡近くにある「風土火水」さん。
ここは製粉会社のアグリシステムが運営しているお店ですが、キチっと作られている印象がありました。お店に並んだパンたちはとてもいい顔をしていて、その味わいもオシャレなお店の外観と違って、素朴ながら素材を活かした優しいもの。これは毎日でも食べたいと思わせるパンです。
お昼も回ったので、ここらでランチ、十勝名物豚丼に行きましょう。
情報誌を読むと豚丼のお店はたくさん紹介されていますが、妙にお高かったり、行列必至だったり、あと東京にも出店していたりするお店は除外、また、味が濃そうな店も外していくと意外と絞れてきて、結局選ばれたのはMURAという古民家を使った比較的新し目のお店。場所も西帯広のちょっと郊外とあって、車でも行きやすいのもマル。
ぼくらのような観光客には、タレと塩を同時に味わえるのがうってつけで、他店との比較はできないけれど、なかなか美味しい豚丼でした。
続いては嫁の職場仲間から頼まれているとかで柳月の工場へ。工場見学もできるとありましたが、ただ2階からガラス越しに眺めるだけのものでした。その後音更の道の駅に寄り、いよいよ六花亭本店へ。
これまで北海道に行くたびに立ち寄り、独創的かつ美味しいお菓子はもちろん、手頃な価格や親切なスタッフの対応にいつも感心してきたものです。今回帯広とあって「本丸に行かずして何とする」とばかりに攻め込みました。
まずは2階の喫茶で一部店舗のみの扱いとされている「マルセイアイスサンド」や「サクサクパイ」にすっかり舌鼓。1階でもお土産を買い込みました。
ここで車を一旦ホテルに置きに行きますが、途中目に飛び込んできたのがインデアンカレー。うめだ阪急三番街でもおなじみのターバンおじさんも描かれていますが、じつはここ、大阪のインデアンカレーとは無関係なんだそうです。なので味もあの「甘いのに辛い」やつではないらしい。
今回は食べられなかったけれど、十勝の人にとってはカレーといえばココ、石川県民のゴーゴーカレーみたいなものなんだとか。ちなみに自分にとってのカレーは決してココイチではなく、王様カレーかC&Cです。
そして晩御飯、帯広の夜といえば屋台、というわけで色々と調べてみたんですがどうにも決めかね、結局訪れたのは「御多幸」さんという屋台ではないけれど、以前屋台でお店を出されていたご夫婦のお店。
ここで気さくなおじさんおばさんと話しながら食べるのが醍醐味。もちろん料理もイケてて、おつまみっぽい感じではあるけれど、百合根やごたっぺ(15センチ程度の小さなコマイ)が美味しく、とくにごたっぺは帰ってきてから取り寄せてしまったほど。とてもいい時間を過ごせました。
本当は屋台にハシゴしたいところですが、3日目に変更したタウシュベツツアーは朝3時半出発のため断念。この日の締めは帯広駅前のセコマです。
北海道において、セブンイレブンさえも寄せ付けない強さ、顧客満足度を誇るセイコーマート、見慣れていないことも手伝って単純に面白く、道内でコンビニに寄ることがあれば断然セコマを選びます。
ちょうどメロンフェアをやっていて、画像は今日の戦利品。
それにしても六花亭といいセコマといい、北海道で屈指の人気を誇るチェーンが、どちらも意図的に道内のみの展開にとどまっているのが面白い。きっとポリシーなんでしょうけど、応援したくなります。
明日はいよいよメインイベント、タウシュベツ川橋梁ツアーです。
セイコーマートは茨城と埼玉に僅かですが出店してますよ。扱っている商品もかなり道内店舗に近いです。私は郷愁から埼玉県内の店舗に良く行ってますよ。
どうも、こんにちは。そうなんですってね。
足立のユーノス500乗りの家からも遠くないところにあったようなので、是非行ってみたいです。
千葉人としてはとりあえず北海道応援としてニトリとびっくりドンキーですかねぇ。