蓮華山 富貴寺

九州Drive! 〜 蓮華山 富貴寺

九州上陸最初のスポットは蓮華山 富貴寺です。


生駒の長弓寺や松山の太山寺など、行きたいお堂さんはいくつもありましたが、ここはその中でも最も遠いところで「なにしろ九州行ったらぜひ」と思っていました。この日は「歴史と文化」がテーマの日ですが、あいにく天気は下り坂。それでも駐車場についた時には薄日が射していて、咲き始めた桜が出迎えてくれました。

九州Drive! 〜 蓮華山 富貴寺

富貴寺は入口からして趣があって、「随分長い間景色が変わっていないんじゃないか」と思えるような感じです。門をくぐったところに受付があって、拝観料200円を支払った後、さらに石段をあがると、お目当ての大堂が現れました。

九州Drive! 〜 蓮華山 富貴寺

この大堂は、平安後期に建立された九州最古の建築遺構で、柱や丸桁の太い面取りが平安建築の特徴とされています。1191年という資料もありますが、鎌倉時代が以前1192年からと言われていたのが1185年に改められたそうですから、そうすると鎌倉時代になってしまいますね。まあ、でもそのあたりで貴重なお堂であることには変わりありません。

宝形造の屋根のためか、パッと見桁行きと梁間が同じように感じますが、桁行き3間に対し梁間は4間あり、これは孫庇の進化型だそうです。

九州Drive! 〜 蓮華山 富貴寺

ゆるやかな屋根勾配と、あるかないか微妙ながら屋根全体にかかる軒反りの組み合わせがとても優美で、閉鎖的な板戸と相まって独特のたたずまいを感じさせますが、そこに葺かれる行基瓦は全国的にも現存する例が少なく、最大の特徴かも知れません。この大堂にしても、天正年中に一度茅葺きにされたものの、明治45年に元に戻されたそうです。

九州Drive! 〜 蓮華山 富貴寺

柱の上には簡素な舟肘木が乗り、二軒繁垂木の深い軒を支えます。

お堂の中には定朝様の見事なご本尊、阿弥陀如来坐像が安置されるほか、壁面には剥落があるものの阿弥陀浄土図などの壁画が見られ、当時はもの凄い空間であったことが伝わります。

九州Drive! 〜 蓮華山 富貴寺

富貴寺を後にして、杵築の街へ向かいますが、その途中そこかしこに画像のような磨崖仏に出会います。

九州Drive! 〜 蓮華山 富貴寺

これは大分県全域に分布しているそうで、こちらは当然人間の作ったものですが、クルマを進めていくと今度は自然が作った磨崖仏と言えるような奇岩に出会ったりします。大分県、なかなか深いです。

九州Drive! 〜 蓮華山 富貴寺

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