奈良の旅~法隆寺2

奈良の旅~法隆寺2

奈良の旅、最終日の3日目はありがたいことに快晴になってくれました。


早速朝から法隆寺へ向かいますが、天気がいいと気分が全然違ってきますね。初日に西院伽藍を回ったのですが、いい天気につられて再度見学。

奈良の旅~法隆寺2

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そして東院伽藍へ移動。中門前から東門を通って四脚門までの道はじつにいい雰囲気です。

奈良の旅~法隆寺2

東院伽藍は八角の夢殿を中心とした少し小振りの伽藍で回廊もありますが、創建年代が違っているのと、鎌倉時代に大幅に手を加えられたためか、西院伽藍とはかなり雰囲気の違ったところです。

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夢殿は八角をした独特の形状もそうですがその名前じたいにも魅力を感じるお堂です。でも、松浦昭次氏の「宮大工と歩く千年の古寺」によると、このような八角形状の建築をつくるには配付垂木の3D的な設計が必要で相当な技術が求められるそうです。

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東院伽藍にはこの他にも袴腰のついた鐘楼や、天平建築の名残を色濃く残す伝法堂などなかなか見所は盛り沢山で、やはり法隆寺を回るには2日くらいは必要のようです。

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この東院伽藍のさらに東側には中宮寺があります。創建時はさらに400mほど東に位置していましたが、16世紀に現在の位置に移転しました。ここの本堂は吉田五十八氏の設計、美しいプロポーションをしているとは思いますが、味も何もない金属柱など法隆寺の堂塔とは比較になりません。ただ、中宮寺は度重なる火災に見舞われた歴史があり、こういった近代建築にしても、池の中に立っていることにしても仕方ないかも知れません。

ここにはあの菩薩半跏像が安置され、拝観料は500円とちょっとお高いですが、これを拝めずにはとても帰れません。小川光三氏の仏像写真集の表紙にもなっている菩薩半跏像ですが、その高貴な微笑はもう奇跡としか言いようがなく、こうして今に残ってくれたことに感謝です。

さて、中宮寺のあとはランチです。このあたりもなかなかお昼を食べられるところがないんですが、ネットで「北小路」というお店がいいと書かれていたのでそこにしました。四脚門からは歩いて5分とかかりません。

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頼んだ北小路定食は画像のとおりで、素朴ではありますが自家製の季節の野菜を使った、とてもやさしい味のおかずたちです。なんだか法隆寺にぴったりのランチですね。これで650円なわけですから嬉しくなります。

ランチのあとは西院伽藍の方へ戻り、公開中だった大宝蔵殿と大宝蔵院を見学。その後再び西院伽藍や前回見残した西院伽藍周辺のお堂を見て回って法隆寺を終えました。それなりに見て吸収したつもりですが、また是非訪れたい場所です。このあとは和歌山県にある妻の実家に、お土産の柿の葉寿司を持って行きます。

奈良の旅~法隆寺2

この3日間、これまでずっと行きたかった多くのお寺を見て回ってもうお腹いっぱい。頭も少しショート気味ですが、結果的に天気にも恵まれていい奈良の旅になりました。足場にくるまれていた薬師寺の東塔がちょっと心残りですが、3月末で一旦取り外されるそうですし、4月に関西に行く用事があるので、可能であればリベンジです。

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