今回の京都寄り道旅で寄った3店はどれもお気に入り。
全く飲めなかった頃、不如意な手元もあって、京都に限らずひとり旅の時の食事は安いチェーン店で済ませてしまうものでした。ところが、ちょっと飲むようになると「行ってみたいお店」というのができてしまうものです。
2泊のうち初日に立ち寄ったのが遊亀 祇園店さん。ここは滋賀の酒蔵「岡村本家」の直営店で、なにしろ日本酒が安い!地元千葉や新政や仙禽などの人気蔵を除いて、ひそかに隠れファンだったのが旭興を醸す栃木の渡邊酒造さんとここ、長寿金亀が看板商品の岡村本家さんです。昨年の旅で滋賀の長浜に寄った際に酒屋で偶然購入してからというもの、すっかりお気に入りで取り寄せまでしてしまいました。
遊亀 祇園店さんでは、その個性的な長寿金亀の低精白70、80、90などをお安く楽しめるうえに、料理もかなり美味しくて、しかも祇園四条駅から数百メートルの好立地とくれば、通わない方が難しい。とはいえ、相当の人気店ゆえ開店直後か閉店前を狙わないとかなり待たされそう。
この日は開店15分前に到着、一緒に並んだお客さんと話しつつ、楽しく過ごせました。欲を言えば日本酒に小さめサイズがあれば良いんですけど、これだけ安いとムリそうです。
2日目は昨年に引き続き日本酒バーの「和酒 美ずき」さんに立ち寄りました。お店は烏丸御池から市役所の北側に移転され、ディスプレイがオシャレに。でも女将さんは変わらず気さくで、スイスイっと飲んでスッと出ようと思いつつ、またしても長居してしまいました。
3店目は京都といってもほとんど奈良に近い木津にあるパン屋さん。画像の通りEF66が置いてあるとのことで、訪れる機会を伺っていました。
この日は朝から和歌山に向かうため、ちょっと回り道してみたというわけです。お店は木津駅から5分ほどのところにあって、外からも大きなガラス越しにEF66 49号機が見られるようになっています。
まさに往年の名機関車EF66、カットボディとはいえ当時のままの精悍なフェイスです。これを見ながら下関や九州を何往復したことか。美しく展示されているのを見て、感謝せずにはいられません。
これほどのことをしでかすわけですから、そりゃ店の方は列車好きなわけでしょうけど、「よろしければ2階にもあがってください、運転席がよく見えます。」と親切に接してくださいました。2階はイートインスペースのようですが、電車の写真がビッシリ。
鉄道車両を展示しているお店はほかにもいくつかあるでしょうけれど、このお店の良いところは、まず本業であるパンがとても美味しく、かつリーズナブルであること。そしてもうひとつは屋内展示されていることです。このお店に搬入するのも相当大変だったとどこかのWEBサイトで見ましたが、次回は多少おヒマな時間帯に来て、ご主人とも話をしてみたいものです。
いくつになっても放浪、やめられませんね。