雪晴れに輝く合掌の里

雪晴れに輝く合掌の里

北陸の旅を締めくくる最後の目的地は、世界遺産五箇山です。

高岡駅から城端線(ジョウハナと読みます)で終点の城端駅へと向かいます。所要約50分の道のりですが、立山連峰に見とれている間に着いてしまう感じ、そこからは白川郷ゆきの世界遺産バスに乗り換えです。

城端線

岐阜県の白川郷と富山県の五箇山、どちらも合掌造りの街並みとして世界遺産に登録されていて、どちらに行くか迷いましたが、撮影が旅の大きな楽しみのひとつである自分としては、より観光地化されていないと言われる五箇山にしました。

ただ、いざ五箇山観光のスケジュールを立てようにも、公共交通機関ではなかなか厳しいものがありました。
今回の高岡からの世界遺産バスとは別に、新幹線停車駅となった富山や金沢、あるいは南側の飛騨高山からの便もあって、実際今回の帰りは富山行きにしたかったんですが、冬季は五箇山を通過されてしまいます。

頼みの高岡便にしても、この日が土曜だからよかったものの、平日だと便数は2/3となってしまい、訪れたくても行きづらくて、白川郷との知名度の差は広がるばかり…ですが、人が多く訪れればそれだけ街並みは変わってしまいますから、これはこれでいいのかも。

五箇山相倉集落

バスが山の中に入っていくにつれどんどん雪深くなり「そうそう、コレコレ」とテンションも上がります。

五箇山は幾つかの集落に分かれていて、まずはその中でも規模の大きい相倉集落へと立ち寄ります。最寄りのバス停は「相倉口」ですが、そこから集落入り口までは500mほど歩かなくてはならず、今回のような雪道だと往復2〜30分ほどのロス、世界遺産バスを名乗るのであれば、集落入り口まで来てくれればいいのにと思ってしまいます。

五箇山

五箇山の家は白川郷と比べると全体的に小さいようですが、合掌造りの建物には頼もしさを感じます。深い雪に耐えうる構造上の強さもあるでしょうが、この地に根ざした風土や生活様式からくるカタチが、言葉では表せないような説得力を持っているからでしょう。

五箇山相倉集落

文化を深く味わっている最中でも、このような光景に出くわすと頭の中に火曜サスペンス劇場の音が頭にこだまするあたりは、四十路の性といったところ。

相倉集落入口の駐車場から通じる細道を行くと展望スポットに出られ、ここから撮ったのが最初の画像で、集落を一望することができます。

時間があまりないため、相倉で過ごすか迷いましたが、今回行かないと次回はなさそうと再びバスに乗り込んで15分くらいの菅沼集落も見ておくことに。

五箇山菅沼集落

帰りのバスまでの時間は30分程度、集落まで行くと戻って来れそうにないので、下へは下りず、集落を見下ろせる場所から眺めるだけにしておきました。

行きのバスは城端駅前始発でしたが、帰りのバスは高岡駅前行きで、1つ手前の新高岡駅前で下車、いよいよ帰路につきます。
新高岡駅のホームからは夕日に赤く染まった立山連峰が。この2日間、本当に和ませてくれたこの美しい山並みともお別れです。

富山駅

新高岡駅はかがやき号は停車しないため、ひとまずつるぎ号で富山駅にでます。ここで弁当やお土産を買って…と思っていたところ、改札内にはキオスク程度の売店しかなく、駅員さんにお願いして改札外のお土産コーナーに寄らせてもらいました。

今回の北陸の旅、お天気に恵まれたこともあって、じつに楽しめました。
東海道新幹線がJR東海であるのに対し、北陸新幹線はJR西日本&東日本と別会社なので、今後はこういった裏技的ルートではなく、東海道新幹線東京〜京都・新大阪の切符を持っている人には割引をして、北陸ルートで帰ってもらうように企画したらいいんじゃないでしょうか。

富山湾弁当

 

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