GF1で3ヶ月

GF1を購入してから3ヶ月あまり、なかなか気に入りました。

八坂の塔

二年坂
花見小路近く

先日の関西の旅でも700枚近く撮ったんですが、小気味良いので撮影がとても楽しいです。きっと各動作のレスポンスのよさがそう感じさせるんでしょう。ただ、これはあくまでこれまで愛用してきたDiMAGE A200との比較で、同じマイクロフォーサーズのオリンパス・ペンや1ランクセンサーの大きいソニーのNEXなどとの比較というわけではありません。

画質の差はもう歴然で、とくに20mmレンズは前評判通りかなりシャープな写りをしてくれます。もちろん上を見ればキリがないんですが、価格やサイズとのバランスでみれば期待以上の出来。1210万画素はファイルサイズがバカでかいので、普段はMサイズに落として撮影していますが、それでも十分なものです。ただ、昼間の場合はよく言われているように、プログラム撮影通りだと露出が若干オーバー気味なので、1段階落としたりします。このようなF値1.7の明るいレンズをウリに発売したのであれば、ISO50あるいは64の設定も欲しかったところ。

1.7の恩恵と言えば、画像のようにちょっとした夜景でも手持ちで撮れてしまうこと。実際、貼付けた3枚の画像はシャッタースピードが1/13〜1/10なので、よく見ると多少の手ぶれは出てしまっているものの、これまでのようにハナからあきらめることもなく記録に残せます。

ただ、アマチュアの欲とすれば、このサイズと描写力を維持しながら、動作音をもう少し小さくして、やはり手ぶれ補正も搭載して欲しいですね。元ミノルタユーザーとしてはボディ内手ぶれ補正機構贔屓なんですが、そうするとオリンパス・ペンという選択肢もあります。ペンはボディ内手ぶれ補正だしデザインも悪くないのですが、価格が高めなのと使い勝手の評判が今ひとつで、ちょっと手が出ません。

GF1の使い勝手はよく考えられていて、悪くないとは思うんですが、フォーカスポイントの移動に手数が多いことと、背面のダイヤルの回転方向が自分の感覚とは違っています。オートでは開放に近い値が出るので、設定を変えるとしたら当然絞り込むことが多いわけですが、より指の動きが自然な右回転で絞り込めた方が、現状よりも自分の場合は合っているような気がします。一方でホワイトバランスの精度はなかなか高くて、普段は任せきりで大丈夫、バシバシ撮り続けられます。色味としてはパナソニックの印象として、もっと派手目な仕上がりを想像していたんですが、これは良い意味で裏切られました。

あとは、液晶を見ながらシャッターを押すコンデジスタイルは、まわりが明るい時や、動くものを撮る時にはやっぱり不利。少しでも引きが欲しかったり、シャッタースピードを稼げない室内などでの撮影などでも同様で、外付けのファインダーが欲しいところ。また、A200の頃のようにバリアングルモニタを駆使して、地面の高さからや頭の上からのアングルも撮りづらくなりました。

でも、ファインダーだバリアングルだとなると、どんどんGH2のようになってしまうんですね。確かにA200の後継を選ぶとしたらGF1ではなく、GH2だったのかもしれません。実際A200はコンデジとは言えかなり高めのプライスがついていましたし。でも、あとで買い足したオリンパスの14-150mmを装着すると、GF1、そしてマイクロフォーサーズの恩恵をひしひしと感じます。

オリンパスの14-150mmはやっぱりそのサイズと軽さが素晴らしい。それでいて描写力も20mmほどではないにしろ、なかなか優れていると思います。手ぶれ補正無しによるデメリットはいまのところあまり感じられませんが、ストロボ撮影時に影が出来てしまうんですね。ま、これは少し考えれば分かることなんですが、予想外だったのがズームの回転方向です。自分は望遠ズーム時には右に回すクセがついていたんですが、オリンパスレンズを使ってみて驚きました。回転方向が逆なんです。ちなみにキャノンもオリンパスと同じで、ニコン、ソニー、ペンタックス、パナソニック、ライカが右回転らしい。マイクロフォーサーズの互換レンズ同士で違うのはちょっと問題…というかどこも統一して欲しい。こういうのはクルマのセミオートマのシフトアップ方向もそうなんですが、慣れとは別に理に適った方向と言うのはないんでしょうか?自分はニコン方式が自然な気がするんですけども。

今のところはこのレンズラインナップで満足していますが、欲を言えば35ミリ換算で22〜24mmあたりの単焦点が欲しいです。今回の旅行でも、建築内部や庭園を写す時に「もう少し広角が…」と思うことが少なくありませんでした。現状ではラインナップされていないので無い物ねだりに過ぎないのですが、少し暗くても対応できるF値2.8くらいのものが出てくれるといいかな。

今後もGF1でバシバシ撮りながら、一方でミラーレスの動きにも注目していきたいところです。

八百伊

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