先日届いた1通のハガキ、差出人をみて「あ…」と、全てを理解しました。
めぐの娘、「宙(そら)」ちゃんの訃報でした。
毎年年賀ハガキを頂いていましたので、介護が必要になっていたことは知っていました。そうでなくても、巣立ってからもう18年以上、このタイミングでのお知らせが何かはすぐに分かってしまいます。
宙ちゃんはめぐが産んだ4匹の子供達の1匹で、一番早くに里親さんに引き取られていきました。めぐの子らしく、ちょっと臆病ですがとても元気で調子が良く、人懐っこい子でした。里親の元へ旅立つ日、慣れないクルマでもどしてしまったことを思い出します。
めぐの子は全員里親に引き取られていったんですが、1匹消息が分からず、残りの2匹はともに脱走してしまったんだそうです。
めぐ亡き後、一度会ってみたいと思っていたので、果たせなかったことが少し心残りですが、立川でちょっと遠かったことと、すでに家族に一員として馴染んでいるところに、親ヅラして行くのもはばかられましたし、なにより幸せそうでしたので満足でした。
亡くなったのは10月の終わりで、なんと18年と8ヶ月の長寿でした。素晴らしい里親さんにめぐり合えたことで、年賀状に写っている宙ちゃんは、いつも甘えた顔をして、とても可愛がられていることが伝わってきたものです。
そして宙ちゃんも、まさに天寿以上の19歳になろうかという長生きで、ご家族にこの上ないお返しができたんだと、さすがめぐの子と褒めてあげたい気持ちになりました。
一方で、ひとつの流れが終わってしまった喪失感を感じ、めぐの子がまだ元気でいてくれたことが、気持ちの支えになっていたことにも気づかされました。「ああ寂しい!」、強くそう思うと同時に、ずいぶん長い時間を過ごしてきたんだな…とそんな気分にもさせられてしまいました。
18年ぶりにめぐのもとへ帰る宙ちゃん、本当によく頑張りました。天国ではきっとまためぐに甘えてることでしょう。
素敵な里親さんには、またあらためてお花をおくりたいと思います。