納涼 里山トロッコ列車

納涼 里山トロッコ列車に乗車

14日に小湊鉄道で運転された臨時列車「納涼 里山トロッコ号」に乗ってきました。

小湊鉄道で運転される里山トロッコ列車は、上総牛久駅に16時過ぎに着く上り6号が最終ですが、デビュー以来、窓のない展望車両などは夏の夜にもってこいじゃないかとずっと思っておりました。
そんな中急遽運転が決まった今回の納涼列車、上総牛久発が18時2分とまさに納涼列車にふさわしい時間帯で「これは乗らねばなるまい」と早速予約。

納涼 里山トロッコ列車

今回は試験的な意味合いもあってか、急遽決まった運行のようでしたが、数年前に高滝湖での花火大会が終了して以来、なんとなく寂しかったイチハラの夏を、また盛り上げたいという狙いもあるそうです。

列車はそこそこに埋まっていて、中には浴衣姿の方も見受けられるなど、これまでの同列車とはのっけから雰囲気が違っています。この日はさほど暑くはありませんでしたが、車内に吹き込む風はとても心地よく、納涼という言葉がぴったりです。

納涼 里山トロッコ列車

車内の照明も、むしろこんな時のためにデザインされたんじゃないかと思うようなランタン風の形状で、雰囲気にピッタリはまります。

途中の里見駅では15分間の停車時間を活かして、ビールやおつまみ、かき氷、メロンなどが販売され、プラットホームはまさにお祭りのような様相。田舎の小さな駅がこうして活気付くのは見ていてとても和みます。

納涼 里山トロッコ列車

18時42分、里見駅を出発する頃には日も暮れて、どんどん暗くなっていきます。

納涼 里山トロッコ列車

持参したお弁当を頬張りつつ「これから夜も本番」といったところですが、ここから先は沿線の人家も少なく、真っ暗で何も見えずに退屈してしまうんじゃないかという心配も…。でもそんな心配はまったくの杞憂に終わりました。

納涼 里山トロッコ列車

里見駅では有志の方々がカカシのライトアップに加え、花火を打ち上げて歓迎してくれ、これには車内中から歓声が湧き上がりました。

花火は次の月崎駅や上総大久保駅手前でも打ち上げられただけでなく、切り通しやトンネルでいきなり照明が切られて「真っ暗体験」ができたと思ったら、お化けに扮した方が線路脇に現れたりと、これには車内全体が一体となって楽しむ、言わばスポーツ観戦や、音楽ライブなどで味わえるような感覚を体感できました。

納涼 里山トロッコ列車

養老渓谷には19時12分に到着、11分ほどで折り返します。夜も遅いので、ほとんどの方がそのまま折り返し列車に乗車されるようですが、結構トイレが混んでしまっていたので、もし次回があるとすれば、ここでももう少し停車時間があるといいかもしれません。

納涼 里山トロッコ列車

帰りの便にもまた行きとは違う場所での花火サービスが。列車も停車&消灯で応えます。スポーツやライブよりも身近なので、皆拍手や、「ありがとう」の掛け声で、感謝の意を伝えます。

これは夜に限ったことではないのですが、全線にわたって沿線の方はもちろん、レジャーなどで来られた車の方からも手を振られ、こちらからも振り返して列車の内外で繋がる感覚はなんだかとてもほのぼのとします。

納涼 里山トロッコ列車

里見では、消防署の方々が手を振られるだけでなく、消防車のヘッドライトをつけて、赤色灯をグルグルまわして歓迎してくださいました。
里山トロッコ列車が誕生してからまだ1年も経っていませんが、すでに地域の方に受け入れられて、大事にされているような気がします。

納涼 里山トロッコ列車

大きな窓からは月が。こうして眺めるのはカシオペア以来かもしれませんが、あの時とはまた違った味わい深い月です。

列車は20時21分に上総牛久駅に到着、ここからは一般の各駅停車としてそのまま五井まで行きます。どうせ回送列車として運転するなら旅客扱いしてしまおうということでしょうが、最寄り駅まで乗っていけるのは嬉しい配慮ですし、こういった小回りが利くところが小湊鐵道のいいところ。

納涼 里山トロッコ列車

でも途中駅で乗っていい列車とは知らずに待合室にいたままのお客様もおられたので、次回はもうちょっと周知が必要かもしれないですね。

そんなわけで、初の臨時里山トロッコ列車でしたが、とても楽しめていいお盆となりました。これからの活躍も楽しみです。

納涼 里山トロッコ列車

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