給油はお早めに

無事に広島から帰って参りました。往復で2000km以上走破しましたが、なかなか楽しかったです。

前回の遠出は鈴鹿だったので、距離にしてざっと倍以上になる今回の広島詣。長丁場だし心穏やかに行きたいところだったんですが、なかなかそうは問屋が卸さず、焦りまくりの一幕がありました。
もともとフィエスタの燃料計は国産車に比べてシビアで、警告灯が点灯したらマジで少ないらしく「気をつけなくちゃいけないなー」とは思ってはおりました。アクアラインに乗る手前で満タンにして出掛けたのだけれど、名古屋を過ぎ、多賀SAが近づいてきた頃の燃料計は画像のような具合。
「多賀で入って給油しようかなー」とも思ったのだけれど、多賀で入れてしまうと、広島まで持たないかも知れないと、その次のSAにする事に。しばらくして看板をみると、次の給油できるSAは大津SAということで、「よし、大津で入れよう」とその時は決めたつもりだった。
しかし、しばらく走り続けて近づいてきたのは瀬田東IC。ここで京滋バイパスと名神に分かれるのだが、いわゆる別ルートということで、どちらを走ってもいいらしい。距離もほとんど変わらないのか、吹田までの所要時間も同じ数字を表示している。
分岐点が近づいてくると、トラックなどの大型車はみな名神に行く車線をキープしている。反対に京滋バイパス側にはまったくいない状態。ここで思ったのは「トラックの少ない京滋バイパスの方が安全かも知れない」と言う事と「新しい道の方が走りやすくて疲れないかも知れない」ということだった。
「大津SAはないけれど、新しい施設だからまたそれに代わるSAがあるだろう」と思ったのが大間違い。いくら走ってもSAがあるという看板が出てこない。いよいよ燃料計のメモリも小さい2つのブロックしか残っていない。かなり焦ってきたが走り続けるより仕方なく、エアコンをオフにし、速度も落として燃費走行を心がける。
しばらくしてやっと出てきた看板は、新しいSAの案内ではなく、次のSAは吹田で、しかもあと47kmあるというもの。ひぇぇ～である。でも冷静に考えると、フィエスタはリッターあたり12kmは走るだろうから、4～5リットルあれば行けるはず。きっと大丈夫だろうと言い聞かせる。
そして燃費走行のまま走り続け、吹田SAまであと7kmの表示。やっと「これでもう大丈夫」と安心して、エアコンを入れ、速度を上げ、久々の悠々走行。しかし、試練はここからだった。
確かに、吹田SAは近づきつつあるのだが、自分の向かう広島は中国道に行かなくてはならず、その分岐点である吹田JCTはなんと吹田SAより手前にあるのだ。これはまずい。非常にまずい。そんな中JCT手前で非情にも燃料計は残り1ブロックに。次のSAは西宮名塩で、到底届くはずもない。高速代は高くなってしまうが、ここはやむなく豊中ICで降りる。そして突き当たりで左折、国道176号線を大阪方面に向かう。しかし時刻は夜中の3時半。1軒目のモービルも2軒目のシェルも3軒目のエネオスも閉まっている。クルマは次第に大阪都心部に近づき、そうなるとガソリンスタンド自体がなくなりそうだ。かといってもはや来た距離を戻れるほどのガソリンの残りもなさそうだし、戻っても開いてるGSが見つかる保証もない。
「万事休すか～」と思った時に電気のついたモービルの看板が見えた。ガス欠せずに済んだのだ。この時の安堵の気持ちは、ここで書き表せないほどのものだった。
給油はできたけれど、試練はここで終わりではなかった。給油が終わったのが3時40分頃。これでまた4時までに高速に乗らないと、広島までのETC割引が効かないのだ。高速入り口の看板を見逃さないようにしないと、間違える時間は残っていない。でもこれは思ったよりもすんなりと見つかり、残り10分は切っていたけれど、無事中国道に上がる事が出来た。
その後はなんだかどっと疲れてしまって、西宮名塩SAで休憩。少し仮眠をする事にした。まあでも、フィエスタは袖ヶ浦から無給油で豊中までは行ける事がわかっただけでも収穫だっただろうか。