FIESTA ST 3ヶ月

明日でフィエスタが納車されてから3ヶ月が経つ事になる。良い面悪い面が見えて来たのでご報告をしよう。

3ヶ月とは言っても、1000kmを突破してからユーノス500のエアコンが壊れるまでは温存状態だったためにまるまる乗り続けているわけではないが、距離自体も3000kmを超え、まずまず使っていると言えるだろう。

そこで改めて良いところ。
・やっぱり速い。出だしはさほどではないので信号で置いてかれる事もあるが、2速からはやっぱり速い。ただ、パワーウェイトレシオで言えば大して500と変らないのでビックリするほどでもない。

・デザインが良い。素直で端正なデザインは本当に好ましい。コンパクトハッチでの白眉は前のプントだとは思うけれど、きちんとした機能を押し込んでいる事を感じさせないクリーンさではこのクルマも負けてはいない。automotive designでも書いたけれど、一見難しい事をしているようには見えない職人さんの技のような洗練さが感じられるのだ。

・エンジンが思ったよりもいい。とは言ってもマツダのMZRエンジンと基本は同じ。アクセラのもロードスターのも兄弟という事になる。ユーノス500のKFほど官能的ではないが扱いやすく、4気筒ではあるけれど、スポットにはまると結構気持ちいい。

・ハンドリングに関しては素晴らしいと思うのだが、ペースを上げた方が扱いやすい。同乗者がいてゆっくり慎重にと言うシチュエーションでは少し扱いにくい。

・視界がいい。もともと着座位置も高めではあるのだが、ピラーの位置などはよく吟味されていてかなりの視界を確保している。

・シフトがカチッとしてすばらしい。STとはいえエントリーカーベースでシフトまできちんと開発してくるところには感心する。ただし、複合素材のためか、シフト自体の剛性は高いがシフトレバーの剛性がほんのちょっと…。フィーリングについても好みを言えばもう少ししなやかさがあっても良いかも知れない。

で、ダメなところ。
・燃費！まだ自分自身が慣れ切っていないのもあるし、クルマ自体も馴染み切っていないために今後若干の向上はあるかもしれないが、現状では11.5km/lから12km/lくらい。田舎走行が多いんだから13～14くらいは行って欲しい。しかし、このエンジン、ちょっと踏んだだけですぐ3000回転回ってしまうので、もう少し早めのシフトアップをしてみようか。

・サイドウィンドウがガタガタ言う。でました典型的な輸入車品質とでも言いましょうか、要は立て付けですね、これ。次回点検の時に文句を言ってみようかな。

・エンジン始動時にキーを回しながらアクセルを踏まないと、かからない時が2回あった。なんで？

・乗り心地はヤッパリちょっと固い。運転している方はいいんだが、同乗者はどうだろう…。これももうすこし馴染むものなんだろうか？

・高速道路がさほど得意ではない。これはちょっと意外だった。そりゃ、技術の進歩もあるから500よりも劣るというわけではないのだけれど、直進安定性もとくに良いものではなく、ショートホイールベースによる上下動もある。おまけに100km時に5速で3000回転も回ってるから高速燃費も良くはない。ノーマルフィエスタの高速は、それはそれは極上の乗り心地だったからSTはワインディングスペシャル（でも舗装は良い方がいいな）というところだろうか。

・給油するとき、ノズルでフタを押し込んで入れるために奥が見えなくて、つるつる満タン給油がしづらい。2リッターのくせにガソリンタンクは45リッターしか入らないから遠出したい時などはめいっぱい入れたいところなのだが、難しい。燃費計測もあるので、今はガタンと給油が止まってから2リッター入れて終える事にしている。

・変な時にエンジンの煽りが入る。信号などでさあ止まろうとクラッチを切って、ブレーキを踏み、あとちょっとで止まるという時に何故か「ブ～ン」と煽りが入る。そういう設定なのだろうか？渋滞でゆるゆる走っている時などは無意味に何度も「ブ～ン、ブ～ン」と煽る時もある。燃費を良くしたいんだからこんな余計な設定はいらないのだが…。

とまあ、思いつくままに書いてみたが、なかなか気に入っている。それに、このクルマにきちんと乗っていたら少しは運転がうまくなりそうな気もする。ただ、STだけでなく、ノーマルを合わせてもフィエスタと1度もすれ違った事ないんだよねー。大丈夫なんだろうか。