次期カメラ候補

今ちょっと気になるカメラがあります。

それはPanasonicのLUMIX GF1で、マイクロフォーサーズという新しい規格を採用したカメラ。

樋口可南子のCMはそれなりに視界には入っていたんですが、フツーのコンデジと思い込んでいて関心がなかったところ、ひょんなきっかけでレビュー記事と作例を目にしてから段々と気になってきました。

ちょうど5年前に購入した現在の愛機、コニカミノルタのDiMAGE A200は、もともと一眼レフを断念しての購入でした。α7000以来、ずっとミノルタの一眼レフ一筋だったので、最後のフィルムカメラだったα7からの買い換えでも当然デジ一にしたかったんですが、予算やら価格と性能とのバランスなどを考えて諦めたんです。

でも、A200のコンパクトなサイズから持ち歩く機会がこれまでより格段に増え、そこで出会う様々なシチュエーションに対してもデジカメの気軽さはもとより、バリアングルモニタによって多彩な構図を楽しめるなど、確かに考えて選んだものではあるんですが、使っていくうちにドンドンその魅力にハマってしまいました。

さすがに描写力や表現力では当然一眼レフにはかなわないものの、持ち出して撮ってなんぼのカメラですから、個人的にはその機動性が何よりの性能だったわけです。画質も一般的なコンデジよりも大きなセンサーと、優れたレンズによってハマるとハッとするような描写力を発揮してくれました。

そんなわけで最近まで「画質は良いに越したことはないけれど、これ以上ボディが大きくなるならこれで十分」と、買い換えはあまり考えてこなかったんですが、やはり技術は進むんですね、より高画質をより小さいボディで実現できる時代になってきたようです。

上の画像は、とあるサイトを参考にして作った、おおまかなセンサーサイズの比較図なんですが、GF1の採用するマイクロフォーサーズ規格のセンサーは、フルサイズと比べれば小さいですが、A200よりはかなり大きなサイズ。

これにミラーレス構造を採用することによって、小さなボディを実現。F1.7という非常に明るくコンパクトな20mm（35mm判換算で40mm）のパンケーキレンズを付ければ、とてもいい雰囲気の写真が撮れるようです。

決してカメラ好きが飛びつくようなモデルではありませんが、使って楽しい、ある意味A200と同じ性格をもったモデルなんじゃないかなと言う気がしています。

それもそのはず、GF1の開発には旧ミノルタの技術者が関わっているという情報も。ミノルタ技術者はみなSONYに行ったとばかり思っていたんですが、同じ関西ということでPanasonicにも多く移ったんですね。あるいはPanasonicの方がミノルタらしい力を発揮できるかも知れません。

マイクロフォーサーズ規格にはオリンパスやシグマも参画していて、レンズはこれらのメーカーのものでもそのまま使えるので、楽しそうです。

そんな矢先、つい先日ですが、SONYが同様にミラーレスによって大きなセンサー搭載＋小さなボディを実現したα NEXシリーズが発表されました。

センサーはGF1のマイクロフォーサーズより大きなAPS-Cというもので（比較図参照）、その分期待もしていたんですが、GF1以上に小さいボディサイズは驚きに値するものの、ネット上にある作例を見る限りではどうもピンときません。

レンズのスペック自体も平凡なもので、ちょっと肩すかしを食らったような気分です。今後、もっと明るく優れたレンズが出て、本来のポテンシャルを発揮できるようにはなるかもしれないので、もう少し様子見でしょうか。

GF1にしても新しい規格の最初のモデルであるうえ、競争相手が生まれたこれからが開発本番でしょうから、購入するとしても1度はモデルチェンジされたものにしたいと思いますし、それまでは各陣営の攻防を楽しみましょうか。GF1は登場以来かなり売れているそうなので、今後C社やN社も加わって競争になれば、またさらに大きく性能アップ＆価格ダウンの流れにもなるかも知れません。

まあミノルタ贔屓なので、C社やN社は選ばないかも知れませんが、面白くはなってきそうです。