タウシュベツの後は十勝ドライヴ、まず向かったのはナイタイ高原牧場です。
山を下ってくると徐々に晴れ間が。このあたりはいくつも牧場があり、どこも眺めのいい爽快スポットのようですが、日本一広い公共牧場と言われるナイタイ高原牧場は、敷地内のアップダウンコースが楽しそうで行ってみることに。
THE 北海道と行った眺めの中を進んでいきますが、なるほどこれは爽快です。じつはここにはお目当てがありまして、以前(2007年頃?)ネスカフェのCM用に作られたツリーハウスで、撮影で使用後、そのまま寄贈されたそうなんですが、影も形もありません。なんと、2013年の強風で崩壊してしまっていました。
インターネット上の画像を見る限りなかなか楽しげな風景で、ぜひこの目で見てみたかっただけに残念。
ナイタイ高原牧場はその後の2015年にも強風でレストハウスが吹っ飛ばされてしまっており、現在は仮店舗で営業中ですが、風は鬼門のようです。
この頂上からは雄大な眺めがあるはずなんですが、標高が上がるにつれて曇り空でしかも寒い!早々に下山です。
この日のランチは士幌町の「トカトカ」と決めているのですが、時刻はまだ9時過ぎ、ランチタイムまでにはまだ時間があったので、少し通り過ぎて1ヶ月半前にオープンしたばかりの「道の駅 ピア21しほろ」に立ち寄ります。館内の充実度はまだこれからという感じですが、立派な建物です。
すでに小腹が空いてしまったのでちょっと嫁と相談。その結果、ここの休憩スペースでこれを食べることにしました。
前日、パン屋の風土火水で買ったパンが残っていたので、お土産コーナーで地元名物おおき牧場のゴーダチーズときくやのスモークチキンを購入、その場でちぎってパンに挟んでサンドイッチにすることに。野菜もないとアレなので、地元農家の販売している小松菜もサンド。ワイルドですが上手い!いや、美味い!
ここの道の駅で忘れてはいけないのがこれ、士幌町生産者還元用ポテチです。
これは「原料ジャガイモ生産者への還元を目的として生産」されたものだそうで、この辺りでしか売っていないレアもの。塩、コンソメ、のりの3種ある中で塩を購入。これは帰宅後食べてみましたが、ジャガイモの味がしっかりとあって美味しい!個数制限があったものの、もう少し買っておけばよかったと後悔しました。
さて、時間になったのでいよいよトカトカです。ここは本来パン屋さんなんですが、イートスペースがあって、ちょっとした食事もできます。しかもそれがナイタイ高原牧場の十勝牛のA4やA5ランクを使ったもので、自分たちのように「地元名物の十勝牛を食べてみたいけれど、そんなに多くはいらないし、予算もない…」という場合にはまさにうってつけ。ステーキもあったりもするところ、この日はハンバーグですこ〜し残念だったものの美味しくいただきました。
それにしてもこのお店、食べてる間ずっとひっきりなしにお客さんが入ってきてはほとんどの人が結構な量のパンを買っていきます。自分たちは雑誌の「ほ。」で知ったのですが、畑の中にあるにもかかわらず、なかなかの人気店のようです。
お腹もいっぱいになって再び空港に向かってドライヴ、途中白樺並木に立ち寄ったりしつつ南下し、いよいよ中札内に入ろうかというあたりで幸福駅の看板が。ここは以前も立ち寄ったので、今回はスルーのつもりでいましたが、こうして看板を見ると寄ってみたくなり、休憩がてら立ち寄りました。
駅舎は新しくなったそうですが、ほぼ昔通りでオレンジの車体が青空に映えます。普段乗ってる車両とそう変わらないので、郷愁というよりは親近感を覚えますが、化粧直しの際、Hゴムまで塗られてしまっていて、決して丁寧とは言えないかも知れませんが、こうして手を入れてくれるだけありがたいことです。
飛行機の時間も迫ってきたので、中札内の道の駅は諦め、少し手前の六花の森が最終目的地です。ここは前日に本店に立ち寄った六花亭の運営するガーデンで、有料ながらよく手入れされた園内は美しく、六花亭のイメージアップにも一役買っているかも。
点在する小屋は資料館やギャラリーになっていて、なかにはこんな内装のものも。
まるで自分が菓子になってしまったような気分になるところです。嫁などはもう少しいろいろ見たそうでしたが、残念ながらタイムアップ、帯広空港へと向かいます。
ところで、帯広空港近くにはかつて「グリュック王国」というドイツをモチーフとしたテーマパークがありました。20年前に訪れて、ハウステンボスばりの建物のホンモノ感や、千葉にある似た施設とは比べ物にならないほどの美味しくてドイツっぽい食事が楽しい施設でした。とくにホールで聞いたピアノ、曲名はわかりませんが、あの響きは今でも印象に残っています。
また行きたい!の願いもむなしく、2002年に休園、再開の願い叶わず2007年にはついに閉園が決定してしまいましたが、廃虚のまま残っているそうで、城の先っぽでも一目…と探しながら空港に向かったものの、結局よくわかりませんでした。
毎度毎度の駆け足旅行ながら、予想以上に楽しめた今回の旅、最後は自分がまだ若く、ヨーロッパ志向だったころの思い出を残して、帯広を後にしました。