初日はJAL541便で9時半過ぎに「たんちょう釧路空港」に到着。
北海道で利用した空港もここで6つめになりますが、新千歳便以外はなかなか安くならないのが悩ましいところ。とくに今回のように行きと帰りの空港が違うとなおさらで、新千歳に比較的近い旭川や帯広はともかく、釧路便は安いのが飛んでくれるといいんですが。
レンタカーを借りてからは、空港からすぐのところにある釧路市丹頂鶴自然公園へ。
タンチョウは昨年の釧路湿原でも見ましたが、ここには1ヶ月半ほど前に産まれたばかりのヒナがいるということで、会えるのを楽しみにしていました。
ヒナは一番奥にいて、ラッキーなことにちょうどごはんタイム、今回の旅はラッキーとアンラッキーが入り混じって一喜一憂の旅となります。
親鳥が餌箱からせっせと餌を運んでは与えていましたが、ヒナのお腹がいっぱいになるまで何往復もするうえ、餌箱から出した餌を一旦水につけて洗っているかのような動作が、深い愛情を感じさせます。
ヒナは1月半ほどでズイブンと成長するようで、結構な大きさがありますが、後頭部に残った産毛がパンキンヘッドのようで愛らしい。食べ終わった後は眠くなったのかウトウト舟こぎしてました。
親鳥もこうしてみるとなかなか愛らしい顔をしています。干支のせいか結構鳥は好きなので、また冬の雪原に群がってダンスするタンチョウたちを見たくなりました。
45分ほど過ごして、牡蠣の町、厚岸に移動します。新しくできたばかりの釧路外環状道路を利用しますが、ちょうど終点につくタイミングで、近くを湿原ノロッコ号が通過するとのことで、撮影しやすそうな東釧路駅近くの陸橋を目指します。
ノロッコ号が東釧路駅を出るのは10時12分、車を陸橋下に停めたのがわずか1分前で、慌てて階段を駆け上がりましたがノロッコ号の姿はなし。「あー間に合わなかったかー」とガックリ、昨年乗ったし見られなければそれでも構わないんですが、ギリギリでというのがなんとも残念…と思っていたところに汽笛が。
どうやら5分ほど遅れていたようで、結局駅停車時からバッチリ撮れました。流氷ノロッコ号の任を解かれたノロッコ車両ですが、学生の団体客を満載して元気に働いておりました。にしても釧路からわずか1駅目ですでに遅れるとは思いも寄らず、ラッキーでした。
ここからまた約45kmほど先の厚岸へと車を走らせます。厚岸市街に入ってまず向かったのは駅弁「かきめし」で有名な厚岸駅前氏家待合所、ここから牡蠣三昧の始まり…のはずだったんですが、なんと入り口には驚愕の札が…。
この日は水曜日、木曜の定休日はちゃんと調べていたのになんともアンラッキー。平日の旅はメリットも多いですが、これが一番怖いですね。でもまだここでよかったです、臨時休業が次に寄るいちばんお目当のエーウロコだったら、厚岸大橋からダイブしてました。
というわけで、厚岸大橋たもとにある厚岸漁協直売店「エーウロコ」にやってきました。厚岸では年中牡蠣が食べられるのが特徴で、中に入るなり牡蠣満載の水槽がドーンと目に飛び込んできます。しかもラッキーなことに、この日はマルえもんのLサイズが広告の品となっていて、通常160円くらいのところ、なんと1個たったの95円!
エーウロコにはイートインコーナーがあり、4台の電子レンジと、牡蠣ナイフなどの道具類、そしてお酢や醤油、わさびといった調味料が用意されています。購入した牡蠣は、ここで1個あたり1分程度チンして殻をあけて食べられるというわけ。
早速マルえもんを嫁と3個ずつ購入、食べてみたところこれがもう悶絶の旨さ。3月に水戸偕楽園に行った帰りに立寄った那珂湊漁港でも牡蠣を食べましたが、もうまったく比較になりません。
マルえもんというのは厚岸牡蠣のブランドの一つで、三陸でとれた稚貝を厚岸で育てたもの。元から厚岸で育ったものはカキえもんと言ってもう少しお高いものの、そこまでの味の差はないんだとか。
あっという間に平らげ、すぐさま5個ずつ追加購入、結局8個も食べてしまいました。それでもたったの820円、惜しむらくは牡蠣最高のパートナーである日本酒が飲めなかったこと、あとはLがあまりに安すぎたために、190円のLLや220円の3Lに手を出しづらくなってしまったことでしょうか。
大満足でエーウロコを出、お次はコンキリエに向かいます。道路の向かいに粋なスタンドがあったので思わずパチリ。
コンキリエはエーウロコから5分程度、厚岸の町を見下ろす丘の上に建てられた道の駅で厚岸味覚ターミナルとも呼ばれています。もともとここで牡蠣づくしなどいただこうかと予定していたんですが、エーウロコでのあの破格値の後、すべてが高価に思えてしまい、また、お腹もそれなりに満たされていたのでパスすることに。かきめし弁当が購入できていれば、これだけのお天気、ベンチで食べられたんですけどね。
コンキリエは丘の上に立つだけあって眺めも素晴らしく、市街が一望できるだけでなく、牡蠣の養殖場とおぼしきあたりも望めます。下の画像はこれから向かう別寒辺牛(べかんべうし)湿原方面を眺めたもの。企画当初はここから海岸沿いにルパン三世のふるさと、浜中町の霧多布湿原まで行く予定でしたが、今日中に帯広まで行くこととトシを考えて断念しました。
結局コンキリエでは、お土産コーナーで牡蠣カマとホタテカマを購入、車内でいただいてから出発しました。
つづく。