京都御所 拾翠亭

京都御所 拾翠亭

旅行直前の天気予報によると、3日間の天気はそれぞれ曇り、雨、雨…。


めちゃくちゃテンション下がりますが仕方ありません。一般公開中の京都御所は朝9時からのため、8時45分頃に四条烏丸のホテルを出発、普通なら歩いていく程度の距離ですが、雨を心配して地下鉄に2駅乗りました。京都の地下鉄、高いです。

さて京都御所ですが、じつはここで楽しみなのは御所そのものよりも、旧九条家の遺構である拾翠亭と仙洞御所のお庭です。まずは広い敷地の南西端にある拾翠亭から…と思ったんですが、ここは9時半からなので、少々時間を潰して1番客で入りました。その間にも降ったり止んだりでやな感じです。

拾翠亭は、入り口の立て札によると…御摂家のひとつであった九条家の現存する唯一の建物で、江戸後期に建てられたものと伝えられています。建物は、全体が数寄屋風書院造りで~云々とあります。入場料はたったの100円!建物に入るとスグ、とてもいい雰囲気に包まれます。
普段はお茶会や句会などで借りられるんだそうですが、さすがと言いましょうか、同じような用途で使われていても三渓園の建物たちよりはるかにいい状態のように感じます。


ほかにお客さんが来ていないこともありますが、広間には広縁がついていて、広縁も涼しげでいいですが、広間の畳に座って広縁ごしに外を眺めるととても安らぎます。池の脇に清盛が勧請したのが起こりと言う厳島神社が望めるのもいい。また、掛け軸がイカしてます。西陣の織屋さんに宛てた手紙がそのまま掛け軸になっているんですが、その内容が、俵屋宗達の茶会に誘っているものなのだそうです。自分も参加したい…。

階段を伝って2階にも自由に上がれるようになっているのですが、縁高欄には出られません。それに2階よりも1階の方が眺めがしっくり来るような気がます。
いやー、やっぱり日本家屋は最高、くつろぎスポット第2弾ですね。夏にまた来てみたい場所です。


建物を見たあとは、お庭も散策することができて、じつに気持ちのいい場所でした。
ところで、何を勘違いしたのか、てっきり仙洞御所も京都御所公開日に一緒に見られるものだと思い込んでいたんですが、公開は京都御所だけだったんですね。残念ですが、雨も幸い止んでくれていましたし、結構混みあっていましたが無事に見て回れました。下の画像は紫宸殿、1855年の建物です。

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