もう何年ぶりでしょうか、久々に青春18きっぷを使って旅をしてきました。
盆と正月恒例の和歌山への帰省ですが、普段は混雑も一段落した9月にいくところ、今年はかみさんの都合でお盆休み直前の8月6日〜となりました。
LCC充実の昨今ですが、羽田〜関空もスターフライヤーが80日前までに予約すると10990円と新幹線よりお安いので利用してみることに。
もともと五井からは東京駅より羽田の方が便利ですし、関空の立地も和歌山方面であれば有利、それにJRと違ってかなり前から予約できるのもありがたいです。
4泊5日のうち、かみさんの実家で2泊して、3日目からは単身赤穂への墓参りなどのため、大阪に宿を2泊とっていたんですが、せっかくの青春18きっぷ使用期間、ちょっと使ってみたくなりました。
朝に御坊を出て、有年でお墓参りをし、岡山から伯備線に乗って備中高梁の頼久寺を訪ねたあと、岡山まで戻って今度は瀬戸大橋を渡り、翌日はこの時期朝5時半より開園している栗林公園を見学するというプランです。
紀勢線の紀州路快速は、そのほとんどが和歌山駅始発ですが、朝の早いうちは田辺始発があり、御坊から大阪まで乗り換えなしで行けます。大阪からはおなじみの新快速と普通電車を乗り継いで有年で下車、3回忌を迎える祖母のお墓参りをしました。
橋上駅舎へ改築中の有年駅は着々と工事が進んでおり、かつての大阪方面のホームのほとんどが削られていました。工事は若干遅れ気味だそうですが、1890年竣工の兵庫県現存最古の駅舎が消えてしまうのも、時間の問題のようです。
この有年駅を含む相生〜岡山間は、列車本数の少ない18きっぱー泣かせのボトルネック区間で、3両編成の列車が来た暁にはラッシュ並みの大混雑、ほとんどが岡山まで乗り続けるため、着席は絶望的です。
岡山での伯備線との連絡は良好で、この日もスグの接続があったんですが、事前にJRのサイトで備中高梁駅を調べたところ、コインロッカーがありません。岡山にはもう一度戻ってくるため、1本遅らせて岡山駅のコインロッカーにしまっておくことにしました。次の列車は42分後ですが、前もって並べるため、備中高梁までの約1時間、確実に座って行ける利点もあります。
備中高梁駅はつい3ヶ月前にサンライズ出雲で通ったばかりで、その時はまだ旧駅舎の一部が残っていましたが、その後新しい橋上駅舎に切り替わっていました。しかもこれにあわせてコインロッカーも設置されていたというオチつき。
この町を訪れるのはユーノス500の本出版のために写真を撮りに来て以来14年ぶりです。目的の頼久寺は1kmあまりですが、なにしろあまりに暑いので、駅前観光案内所のレンタサイクルを利用しました。貸し出し時間リミットの4時半までは、あと1時間ちょっとでしたが、案内所のおばさまが「5時までなら残務処理をしてるから」と融通を利かせてくれました。頼久寺についてはまた後日、駅から望める備中松山城は今回もお預けです。
ふたたび戻ってきた岡山駅からは、荷物を取り出したあと、快速マリンライナーで高松へと向かいます。
利用した列車は、岡山18時12分発とあって画像のような瀬戸内海の夕景が楽しめました。高松へは1時間かからず、わりとあっさりと到着、高松は学生の頃にもレコード野球部仲間で青春18きっぷを使って訪れましたが、あのときの駅はまだ昔の高松駅で、東京から大垣夜行で来たにもかかわらず、たしかうどんを食べただけでそのまま大阪まで戻って行ったと記憶しています。若いですねー。
さて、高松での宿は栗林公園ちかくにとったため、ここからさらに高徳線で2つ目の栗林公園北口駅まで乗り、7時半頃に到着、久々の18きっぷの旅も終了しました。
御坊から備中高梁経由で栗林公園北口までの行程は距離にして約480km、東京から東海道線だと名古屋を過ぎて米原より遠く、東北線だと仙台を過ぎて平泉より先となり、40代半ばには堪えるかと覚悟していたんですが、快速列車が速く、かつ長距離を走ってくれるおかげで所要時間や乗り換えが少なく、思ったよりもラクチンでした。18きっぷの残り4枚を消費する旅がまた控えていますが、関東だとこうはいかないかもしれません。
運賃は正規だと8420円のところ、青春18きっぷのおかげで6050円もオトク、しばらく高価な寝台特急で楽しんできましたが、今後は18きっぷや北海道東北きっぷにハマりそうです。