山陰旅行2つめの宿はちょいと奮発して温泉宿に泊まります。
出雲大社参拝というと、玉造温泉がセットのように語られることが多いようですが、松江のホテルでもわかるとおり、じつは山陰地方は温泉天国なんです。ほかに米子の皆生温泉、倉吉の三朝温泉などありますが、今回選ばれたのは安来市にあるさぎの湯温泉です。
単純に旅のルートに合致しているのもありますが、ここならではの利点があり、かつ有効なことが挙げられます。さぎの湯温泉はJR安来駅から8kmほど内陸に入った静かな場所ですが、ふつうこういった場所はアクセスに難儀するものですが、足立美術館が隣接しているおかげで、美術館に行くのであれば無料のシャトルバスが利用できます。また、この足立美の営業時間は通常9時からですが、さぎの湯温泉にある3つの宿を利用すると、その30分前から入場できるんです。
今回利用したのは楽天トラベルのクチコミ評価で4.8もの高得点を誇る「さぎの湯荘」さん。一番お安いプランではあるものの、せっかくのいいお宿ということで3時半過ぎにはチェックイン、サンライズ出雲での旅行らしく?お部屋は「日の出」。
建物は古いながらもリフォームがなされ、パブリックスペースの充実を図るなど工夫が見られますが、空間的な構成に多少無理があるようで、秩序だったレイアウトからくる落ち着き感に欠けるきらいがあるのは致し方ないところでしょうか。
4.8というポイントからプラスαの接客があるのではないか…と勝手に想像していましたがいたって普通、でも丁寧な対応でした。
部屋に荷物を置いた後、宿から2.5kmのところにある吉田酒造を訪れます。バスの時間などは調べてありましたが、「吉田酒造」へ行くというと、宿の方が送ってくださいました。(帰りは蔵の方が送ってくださいました)
吉田酒造さんの主要銘柄は「月山」です。この日松江の酒屋で買ったのは月山特別純米出雲でしたが帰宅後飲んだとこ相当美味しいお酒でした。さぎの湯温泉の宿ではここのお酒が提供されるのも利点のひとつ。杜氏さんはとても若い方でこれからも期待ができます。造り場の裏手からは名前の由来となった月山が望め、とてもいい環境でした。
「日の出」のお部屋はスタンダードな8畳間ですが、自分たちには十分、食事前に大浴場でひと風呂あびてきましたが、さぎの湯温泉のお湯、とてもいいです。毎分600リットルも湧き出るというお湯はもちろん源泉掛け流し、透明で柔らかくて、でもツルツルになるし、いつまでたってもポッカポカ。単純にお湯で選ばれてもいい温泉かもしれません。
夕食は画像の通り、量は十分、味も濃すぎたりせずに美味しゅうございました。
食後にまた温泉へいきますが、今度はチェックイン時に予約をしておいた貸切温泉です。
貸切温泉は近年人気が高いのか、現在2つあるところ、もう1つか2つほど増やすようですね。色々選べるのはいいんじゃないでしょうか。貸切風呂に行くまでの途中に卓球台があったので、風呂上りに1戦、なかなかハマります。
そして翌朝、足立美術館に8時半から行く予定なので、早めの朝食。こちらも美味しかったんですが、今回の宿泊で唯一の不満がこの朝食の席。画像のように朝食の場所からは庭園と月山が望めるようになっているんですが、いくつも席があるというのに、自分たちの案内された場所だけがどうやっても庭が見えない席でチョウショック!
とはいえ宿の方が自分が庭好きだということを知るはずもなく、これは運が悪かったということで。