サンライズ出雲

サンライズ出雲のシングルツイン

サンライズExpの東京駅入線は21時35分、堂々の14両編成で入ってきます。

3月のダイヤ改正から少し早まったそうですが、発車まで25分タップリあるのでじっくり楽しめます。関西らしい独特のカラーをまとった285系電車は、JR東日本の電車たちの中にあって、ちょっと異彩を放っています。

この285系電車、全5編成のうち、2編成は最近リニューアルされているそうで、ちょっと期待していたんですが、残念ながら自分たちの乗るサンライズ出雲は、JR東海所属の3000番台で未施工車両でした。

サンライズExp.

左側がサンライズ出雲、右側がサンライズ瀬戸で、岡山で切り離されて瀬戸大橋を渡り、高松まで行きます。それぞれの行き先の名物をとって、サンライズ蕎麦(出雲)、サンライズうどん(讃岐)と呼ばれることも。

サンライズ瀬戸号もリニューアル未施工でしたが、出雲以上に塗装の色あせが目立ち、ところどころ剥がれも見られるほどのくたびれようです。

サンライズ出雲

今回利用するのはシングルツインというタイプの部屋。最後尾14号車の、入ってすぐにある1番がとれました。サンライズの2人用個室は、ほかにサンライズツインがあり、そちらの方がより広いんですが、シングルツインの8室よりさらに少ない4室(うち禁煙は2室)しかなく、10時打ちでも取れない可能性があること、階下室しかないことなどから、今回はシングルツイン狙いとしました。

サンライズ出雲

外から見るとわかりやすいんですが、シングルツインはドア横の部屋で上下2枚の窓が使え、下の窓でも通常の電車程度の高さがありますが、お隣の階下室はほぼ半地下のため、どうしても眺望には厳しいものがあります。

一方、シングルツインは台車軸の直上付近に配置されているため、モーター車ではなくとも振動や音の面で不利。通過する東海道・山陽線は主要幹線のため線路もしっかりしてて心配ないかとも思ったんですが、実際は音も伝わってくるし、えらい飛ばすのでかなり揺れました。

なので、もう少しお安いといいんですが、サンライズツインやシングルを2つとった場合の寝台料金が15120円なのに対し、シングルツインは9430円+補助ベッド代5400円で14830円と290円しか安くなりません。とは言え、この上下空間もなかなか楽しいものがあり、気に入りました。お子さん連れの方にはピッタリじゃないでしょうか。

サンライズ出雲シングルツイン

明るい木目調の内装は、ミサワホームとの共同開発だけあってなかなかいい雰囲気ですが、デビューから18年、さすがにヤレや傷み、補修跡などが目立ってきているようで、残りの編成のリニューアル完了が待たれます。

サンライズ出雲シングルツイン

ベッド脇の棚は昇降用の階段も兼ねており、1段目の奥にはコンセントもあります。

22時という遅い時刻の出発なので、シーツなどはすでにセッティングされていますが、上のベッドは跳ねあげると、頭上空間を広く取れ、下のベッドは真ん中部分を取り外すと向かい合わせの座席になり、テーブルも出せるようになります。

サンライズ出雲 シングルツイン

なんとなく阪急調な色合い。ちなみに上の窓のロールカーテンは電動で、下からも操作できます。
入口ドア上部には荷物棚もあります。日中車庫で留置されている時にカーテンは閉めないのか、ドアが開いた状態で日焼けしてしまっています。

サンライズ出雲 シングルツイン

サンライズ出雲/瀬戸には食堂車がないため、あまり車内をウロウロすることはないですが、4つ前の10号車にはミニラウンジがあり、誰でも利用できます。移動の際の通路もムーディでなかなかいい。

サンライズ出雲 ミニラウンジ

画像のようにカウンター式の席が通路を挟んで両側にあります。急行はまなすのようにテーブルを挟んでの4席配置だと、2席空いていても座りにくいものですが、この配置ではその心配もなく、利用しやすくていいですね。

今回の部屋が進行方向むかって左側だったので、逆側の宍道湖を眺めるにはここに来ないといけません。ただ、椅子の形状がちょっとハードすぎで、座る時に電車が揺れたりすると痛い目に遭いそうです。

今回は285系とシングルツインの紹介で、乗車記はまた次回。

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