いざ、壇ノ浦 その九「レトロハイマート」

門司にいる間どこにいても目に入る(入ってしまう)のが、レトロハイマート。

黒川紀章氏が「懐古趣味のまがい物に堕落するのではなく、100年後に『平成のレトロ建築』として愛される建築」を目指したものだそうだ。
このビル建設に当たっては、景観の問題などでいろいろと争いもあったようだが、施行側のやり方が強引であったためにより悪モノに見られがちなものの、調和の点も含めてこの手のタワーとしては及第点ではないだろうか。
外観は一見オフィスビルのようだが実は分譲マンションで、マンションでは常識のベランダが、外壁内に作られている。関西圏や首都圏で多く見られる高層マンションは、このベランダの出っ張りのおかげでかなり醜悪に見えるので、この処理は良かったと思うが、住む方としてはどうだろうか。また、パっと見暗く感じるその独特のカラーも、海から望むとなかなかいい感じに見える。ただ、どうにもプロポーションがいまひとつなのは残念。屋上につく緊急用のヘリポートも、ちょっと重い。できればこのタワーの建つ場所が、もう少し山に近い方だったら良かったのにと思う。

最上階は展望台になっていて、大人300円と割合良心的。眺めは素晴らしく、カフェが併設されているので、お茶を飲みながら景色を楽しめることと、ライトアップを考えて夜10時まで営業しているところはありがたいが、ここのインテリアはもうちょっとなんとかならなかったのだろうか。

レトロハイマートの建つ場所はむかし、三菱の赤煉瓦倉庫が建ち並んでいたそうだが、現在、その跡が門司港レトロ駐車場を囲む外壁として多少残っている。

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