いざ、壇ノ浦 その一

22日の祖父の四十九日出席を機会に、門司まで足を伸ばしてみようかと思い立った。

読み続けている平家関連本も、今は「宮尾本平家物語」に入っており、訪れた源平の古戦場も一の谷、屋島と来て残るは最終決戦の地「壇ノ浦」。下関にはバイトで何度も来ていたものの、時間が取れず、史跡巡りまではしていなかったのでこの際キチっと訪れたい。

おおまかな予定としては、宮島で法事の終わった翌日、関門海峡へ移動し、史跡めぐり。門司に泊まって翌日昼まで史跡めぐりをしたあと、姫路まで戻り、翌日赤穂の祖母を訪ねてから、家に戻るというもの。
問題は交通手段で、新幹線が速くてラクチンなのだが、それではわが青海波号の名が廃る。やはり西は壇ノ浦、北は平泉までは青海波号で行きたいのが本音。でも、いつもながらキツめのスケジュールに、連日の長距離運転は危ないので、雨なら新幹線、雨でなければ青海波号とし、とりあえず宿は駅から近くて駐車場設備のあるところを予約した。宮島は対岸のコーラルホテル、門司港は門司港ホテル、姫路は東横イン、とくに門司港ホテルはアルド・ロッシ系のホテルとして行ってみたかった。

福岡にロッシのホテル・イルパラッツォができてからというもの、そのデザインや存在感に感動し、今でも最も好きな建築のひとつなのだが、未だに訪れられずにいる。今回の門司港ホテルでお茶を濁す…というわけでもないが、そのエッセンスに触れられればと思った。
ホテル確保後、連日週間天気予報を見ていたが、どうにも雨マークが外れず、これは出発前日になっても同じで、21日が晴なものの、現地にいる22日、23日、24日が一時雨で、帰る25日がまた晴という狙いすましたような予報に苛つく。でも長距離移動日が降らないようなので、青海波号で行く事に決定。

若干不安があるとすれば、法事前日の21日に結婚式の2次会に出席するため、クルマだと直接行かなくてはならないことと、あまり時間に余裕が無いこと。エコランができないだけでなく、眠くなった時の仮眠時間もほとんどとれそうにない。そこで、ハイウェイナビゲータで途中数カ所の通過時間を割り出し、それよりも早めに通過していればその分仮眠時間の貯金にできるように備えておいた。
こうして往復2400kmのドライブがはじまった。

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いざ、壇ノ浦 その一」への4件のフィードバック

  1. Kahanさんも、アルド・ロッシ好きだったんですね!
    当方、イル・パラッツォ、門司港ホテル、ついでに大阪のホテル・イルモンテも泊まりに行きましたよ。特に、北九州育ちの当方にとって門司は馴染み深い土地なので、ホテルの部屋から関門海峡を眺めていると、本当に心が落ち着きます。
    旅の顛末を楽しみにしています。

  2. >>magdaさん
    あ~、イル・モンテも行きましたよ~。でもあそこ、ダメダメでしたね(笑)。magdaさんは北九州人でしたか~。そしたら平家寄りなはず、でも義経好きそう…

  3. >>れいんさん
    門司はかなり気に入りましたよ。でもなかなか行けないところです。

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