祖父の見舞いの後はまた引き返して、宮島に向かう。
宮島口のコインパーキングにクルマを停め、乗船口近くの「おきな堂」でもみじまんじゅうを買う。ここはちょっと店の感じが良い事と、1個買いがしやすいのでよく利用する。今回は定番の大納言と期間限定の…と言っても毎年恒例なので季節ものと言えば良いだろうか、「小夏もみじ」というのを買った。宇治の抹茶あんと吉野葛を使用した抹茶の葛餅が入っているものだ。これを船に持ち込んでデッキで食すのが良いのだ。これで食い倒れ2つ制覇である。
世界遺産厳島神社のある宮島に、自分のではないけれど、父の実家があることはとても誇らしい事と思う。こうして毎年訪れる事が出来るのはとても幸せだ。
宮島連絡船は今も昔も変わらない儀式のようなもので、これに乗ると「ああ、宮島に来たんだな」と実感する。船が新型になる事はあっても、恐らく橋が架けられたり、トンネルが掘られたりする事はないだろうから、まだ当分この儀式は維持される事だろう。
宮島に上がると、平日にかかわらずそれなりの人出があるようで何となく安心する。父の実家につくと叔父はもう良くなったようで、店に出ていた。しばらく話した後、神社に向かう。もう何度も通った道だ。神社は夏場のために6時半まであいていたが、とくに今回ははいらず、周りから眺めていることにした。ここは本当に居心地がよく、何時間でも過ごしていられる。
2時間ほどぼーっと過ごした後、家に戻ると叔父が「メシに行こう」と誘ってくれた。店を閉めた後で叔母も来てくれるらしい。店のすぐ裏のフツーの飯屋に入る。ここは最近出来たらしく、今まで宮島には酒も飲めるところがなかったのだが、ここが出来てからは客が来たりすると連れてくるらしい。時間は7時前。まだ3時に食べた「うえの」のあなごめしと、4時半に食べたもみじまんじゅうがお腹に残っているし、ここでお好み焼きにするか牡蠣にするか悩む。お好み焼きはホテル近くのお店を調べてあるし、でも牡蠣にはまだ早い…。と思いながらも結局カキフライにした。おそらく冷凍だろうけども、これで食い倒れ3つ制覇だ。
食べ終わって外に出るとライトアップされた鳥居が見えた。平日でもやっているそうで、また近いうちにライトアップがグレードアップされるらしいとのこと。ここで叔父と叔母とは別れ、腹ごなしがてらまた神社の方へ向かって写真を撮って来た。
結局その日は9時前にはホテルに戻って来れたものの、もはやお好み焼きを食べる余裕などなく、950kmもの長距離運転の疲れもあって、そのまま寝てしまった。
お疲れ様です!宮島行く時に乗船する光景、なんとも言えない旅情を味わえる光景ですね、宮島から見る本土はなんとも近いようで遠いような錯覚を覚えてしまいます。
しょっぱーずさん>>
うちの親父もそう思っていると思います。なにしろ当時はそこを皆泳がされたみたいですから…。