昨日、初めて埼玉新都心に行った。経済産業局に用事があったのだが、関東の人は皆さいたままで行かなくてはいけないらしい。
「なんでまたさいたままで…」とは思ったが、新都心がオープンしてから一度も行った事がなかったので、良い機会と考えたのだ。
六本木ヒルズでは妙に田舎っぽさを感じたものだが、ここはそもそも田舎なのでそういった違和感は少ない。それでも相変わらずの高層ビルを象徴とした一帯は「ああ、またか」と思わせるものだった。
幕張新都心に比べて、建設時期が新しいせいもあるからか、さいたまのほうが数段モダンだし、幕張よりも立体的で歩いていて楽しい。「人」が考えられているせいか、幕張ほど無機質な感じもない。もっとも差を感じたのは駅で、幕張は街の中心であるべき駅が一番みすぼらしく、それが非常にバランスを悪くしているように感じたものだが、さいたま新都心駅はその点考えられていて、なかなかの空間を持っていた。通路両サイドがベンチになっているのは個人的にかなり気に入った。
ただ、駅も含めてやっぱり現代の建築はしかたないのか、今が一番きれいな時であとはみすぼらしくなる一方という雰囲気がぷんぷんなのである。歳月とともに味があって愛着も湧くような街づくりかどうかというとやはり疑問だ。そのときはまた建て替えれば良いというのだろうか。
幕張新都心は駅もまずいが、最近出来たストアがどれもプレハブ小屋のようでさらに景観を悪化させているように思う。さいたま新都心にはまだ空き地があるがこういった箱で埋まらない事を願う。