室生寺からは初瀬街道を西へ進み、長谷寺へ向かいます。
正直なところ長谷寺は399段もの階段を伴う登廊は面白そうだと思ったものの、さほど行きたい欲求はありませんでした。でも室生寺に来た時に行っておかないと他に機会がなさそう、それに紅葉も奇麗だと聞くし…というわけで訪れることに。
初瀬街道の元々右折する予定だった交差点よりも手前で、「長谷寺」の看板につられて曲がったところ、回り込むようにして駐車場につきました。このルートで行くと境内に最も近い駐車場にすんなり行けるには行けるんですが、帰りはやはり狭い門前町の道を迷惑がられながら通らないといけないので、門前町手前の民間駐車場に停めて、門前町を冷やかしながらお参りする方が良いかも知れませんね。
初瀬街道の観光ルートは、通常長谷寺~室生寺の順番で行くのが定番なのか、ここは観光バスのお客さんを始め、結構な人だかり。でも紅葉に関してはまだまばらでいまひとつのようでした。
仁王門をくぐるとスグ登廊になっています。両側にはお城のような石垣のうえに白壁があって、なんとなく「安土城」をイメージしてしまいました。
登り切ったところにある本堂には、全高10メートルにもなる十一面観音菩薩立像がおられますが、これは我が国現存の木彫像のなかで最大なのだそうです。いやぁ、でかい。
本堂の舞台から景色を眺めていた頃から空が徐々に晴れてきて、仁王門を出る頃には青空が広がっていました。この状態で室生寺の五重塔を拝めたら…と悔やんでみたりもしましたがこればかりは仕方ありません。それにしてもこの長谷寺、まったく個人的な感想なんですが、何と言うかちょっと俗っぽさを感じさせます。理由を聞かれるとハッキリとは分からないんですが、どうしてでしょうね?
さて、1日目の予定は夜通し運転のあとだからと余裕を持たせたためこれで終了なんですが、結構元気。そこで天気予報では3日目が雨とのことなので、その日に予定していた法隆寺に行ってみることにしました。と、その前にお昼も過ぎていたので腹ごしらえのために三輪に向かいます。