富士F1観戦 その3

小田原ではまずチェックインをして、荷物整理もそこそこに小田原城へ向かいます。

じつは小田原城にはぜひ会いたい娘がいるんです。それは、インド象のウメ子さん。
ウメ子さんは戦後間もない昭和25年9月、市政10周年を迎えた小田原市で開催された『小田原こども文化博覧会』の目玉として、推定年齢3歳でタイから来日しました。当時象はまだ国内でも珍しく、飼育経験者もいなかったことから、上野動物園の中島与平さんが一緒に来園したそうです。およそ50日間に渡って行われた博覧会には、ウメ子さん見たさにおよそ10数万人の人が訪れたとか。

昨年10月に還暦を迎え、記念イベントが開催されたようですが、2005年にこの動物園の閉園が決まっており、ウメ子さんはここで死を待たれるような状況となってしまっています。
飼育小屋はとても狭く、仲間がいない中での生活は動物をよく知らない人間の視点ではありますが、あまりに可哀想に思えてなりません。残された余生だけでも、もっと良い場所で暮らせないものかと、F1から帰ってから小田原市役所の観光課に電話をしてみたところ、実際そう言う問合せは少なくないそうです。でも、高齢での環境の変化は良くないのではないかと言う判断だそうで、どちらが良いのかは自分には分かりません。
最もいい環境で余生を送れることを願っています。

このウメ子さんについて、帰宅後ちょっと調べたりしたんですが、下記のような記事にいきあたりました。ちょっと興味深い内容ですので一番下に転載します。最初はリンクしようかと思ったんですが、消えてしまう可能性もあるので、無断転載です。

さて、小田原城は相変わらず馬出門の復元工事中ですが、土塀の建設が進んでいました。最近の復元は昔の通りに作ってくれるのでいいですね。その分天守閣が見劣りしてしまいますが、難攻不落を誇った小田原城、いつか再建させる時が来るでしょうか。

ホテルに戻ってからはまた晩ご飯に出掛けます。普段あまり外食をしないので、こうして嫁と食事に出掛けるのはそれだけでも楽しいこと。さらに美味しければもっと楽しいと、今回のために調べておいたのが、回転寿司のすし兵衛です。 チェーン店ですが、小田原から最も近い東町店は相当特殊で、オリジナルイタリアンが食べられるだけでなく、世界のビールが100種類、ベルギービールだけで50種類以上もある。イベリコ豚の生ハムやエスカルゴもフツーに注文できてしかも安い。まあ詳しくはググってみてください。(笑
と紹介しつつも食べたのは普通の寿司だけだったんですが、沼津港からも新鮮な地魚を仕入れているらしくカワハギ、白鯛、すずき、つぶ貝などどれも旨い。普段はあまり食べないトロも食べてみましたが、香りも良くて美味しかった。

小田原駅からは1kmほど歩くけれど、来て良かったお店。休日は大混雑するので平日に来たのも正解、空いてました。
結構歩き回った結果、嫁の万歩計は18000を刻んでいた。明日からが本番なのに大丈夫だろうか?

こんにちは! ここでも話題の「象のウメ子さん」について、話をさせていただきたいと思います。小田原城公園には小さな動物園があります。その中の非常に狭いスペースに、たった1頭のメスの象が飼育されて居ます。象は寒さの中で日向ぼっこをしている様子で動かずじっと立ったままでした。象を見に来ている人は多数いて、皆口々に可愛そうねといった同情の声を発していました。就寝用の小屋は想像を絶するほど小さく、こちらからも中が良く見えました。夜朝はかなり冷え込むこの時期、ひと目みてここは大きな象を飼育できる適切な環境ではない事を感じました。公園内の売店の方は、この象が死んだら将来的に動物園は取り壊されるのだと話しました。ではこの象はここで死ぬ運命?

この動物園を良く知る人に偶然出会い、話を聞くことができました。終戦まもなくの昭和25年、当時のタイの首相より日本の子供たちに夢と希望をと3匹の象が寄贈されたそうです。残りの2匹の内の1匹は、兵庫県須磨区動物園で生存しているそうです。日本に来て57年、今も元気にひっそりと生きているのは良いですが、彼女の置かれた環境はただの牢獄であり、今ではすっかり見放された見世物的存在でしかないようにも思えるのです。もう十分働いたのだから引退してこの地を離れ、余生を穏やかに過ごさせてあげるべきだと痛感いたしました。

5年程前、イギリスの動物愛護協会のグループがこの動物園にも来たそうです。そのときの彼らの観察結果によると、ここの動物の環境は最低なものであると発言したそうです。この声が小田原市に報告されたかどうかはわかりませんが改善なく今に至っているようです。昔、小田原城のお堀のため池があったころ3羽の白鳥がいたそうです。動物園はこの白鳥たちを捕獲し、ここの檻に入れたそうです。その檻には水の設置もなく、白鳥は見る見るうちに弱り、3ヵ月後には全部死んでしまったようです。次に彼が見たのは、美しい雄の鴛が以前狸が居た檻に入れられていたそうです。これもやはり水の設置がされていない檻でした。小田原城動物園には孔雀、猿、鳥類など多数の動物たちが飼育されていますが、素人が見ても、ここにおかれた動物たちの環境が決して十分であるとは思えません。特にこの象に関しては断言出来ます。私に今できる事はこの現状を市の関係者にお伝えすると同時にこの象をどう救っていけるのか、御意見もをお聞きしたくお便りいたしました。

千葉県市原市(その他勝浦にも)に年老いた象を引き取りその余生を世話する象の園(ヴォランテア団体)があるそうです。その千葉県市原市象の国の園長さんは、私が提案した象のウメ子さんを引き取っていただくことはできるのかの質問に対し、こういったみんなの暖かい声が最後に小田原市観光課を動かすことができるかもしれないから、今後もウメ子を応援してやって下さいと、そしてぜひみんなの声で小田原市に働きかけてくださいとおっしゃっていました。彼女の創った象の支援団体は、2005 年11月小田原市が動物園の閉鎖を決定した時、小田原市側にウメ子さんの引き取りを申し入れをしたそうですが、小田原市側は
(1)象は市民のものであるので反対者の声があると困る
(2)運搬中や運搬後に体調を壊し死んだら市民から苦情がくる
(3)象さんを引き取りたい園長の本当の目的はウメ子を自分たちのビジネスに利用するのではないのか
などの不信を理由に、彼らはその申し出を断ったそうです。

小田原市観光課側が出した結論は、ウメ子さんの余生の幸せを考えての返答でないことは明らかです。お役所の言う“市民の反対”を避けたいというのであれば、市の広報部から市報新聞で賛成か反対かの是非を市民から聞くなり調査をするべきあると考えます。どうか報道の力で小田原市民だけでなく全国の人々にウメ子さんに関するこの現実問題を伝えていただきたく願っております。今私にできることはこれらの現実問題を多くの方へ伝えることですが、限界もあり、ぜひともこうした場で広く伝えていただきたいと願います。

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富士F1観戦 その3」への3件のフィードバック

  1. ウメ子さん  
    どこか良い引取り先が見つかれば良いんですが・・
    小田原市の対応もおかしいですね。 何とかならないものですかね?  もっとメディアで取り上げられれば市の対応も変わってくると思うんですが。。

  2. 私も、閉園が発表される3年前に小田原城動物園に行きましたが、劣悪な環境に閉口した記憶があります。あれではただの見せ物として飼っているような状況でした。あの時会った白鳥や水鳥達は死んでしまったのですね。ウメ子さんにも彼女が元気な内にもう一度会いたいです。我が家では年老いて盲目になってしまった犬がいるので、動物の不幸な話にはすぐに反応してしまいます。小田原市については、現在だけでなく以前からも動物園運営について何の理念もなく漠然と行っていたことが窺えます。とても残念です。

  3. >>ケイさん
    今思えば2005年の閉園決定時に何とかできなかったのかと思いますね。決断できない間にどんどん歳を取ってしまって…。
    >>小太郎さん
    今は人間が楽しむためになんて時代じゃないですよね。例えばパンダだって絶滅の危機ならお金払って環境の悪い動物園に持って来る必要はないはずです。
    1日も早くいい環境を与えてあげたいですね。

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