北斗星

惜別!ブルートレインの旅

最後にもう一度北斗星に乗りたいという思いは、ついに捨てられませんでした。


ブログは京都旅行の途中ですが、ちょっと中断。
今年の3月をもって、北斗星の定期運行を終了するという発表がありましたが、こうなることは前から分かっていて、そのために6月に北海道に行ったハズでした。
9年振りのブルトレ、初の2人用個室…その時間はあまりにも楽しすぎて、乗り納めどころかさらなる乗車への欲求となり、日々入手のチャンスをうかがって、ついに乗車4日前の1月24日、1レB寝台個室デュエットをゲットしました。

定期運行終了後も臨時扱いで8月までは運行されるらしく、定期運行時より長時間乗れたり、ロビーカーが現在の車両半分から1両丸々になるなど良さげな噂も聞こえてくる反面、デュエットが現在の2両半から半両+半両と実質半分以下になってしまうらしく、「今のうち」と踏みました。

もうこの際、乗れさえすれば上りでも下りでも良かったんですが、上りの場合北海道に行っておきながら大雪で運休…という最悪のケースもあり得るため、下りの方が安心。これで上りと下り、夏と冬の北斗星が体験できます。デュエットはできれば前回下段だったので、上段がよかったものの、さすがにここまでは無理。1/2の確率なんですけどネ。

惜別!ブルートレインの旅

6月の旅行時は予約から100日以上あったのに対して今回は4日前、慌てて計画を練ります。宿はまあなんとかなるでしょうが、問題は帰りの交通手段。当然飛行機を考えますが、直前ゆえ定価に近く、しかも雪で欠航の可能性も。

それなら新幹線にして、途中下車を楽しもうとなり、青森や八戸で、以前HTBの「おにぎりあたためますか」で見た、青森のフジツボ料理や、八戸の陸奥湊駅前朝市に行く案が急浮上。ただ、札幌から青森へは特急を乗り継いでも5時間半もかかります。ここをなんとか有効に過ごすべく挙がったのが急行はまなすです。3月改正では残るものの、その後の廃止が確定的と言われている夜行急行ですが、これを使えば寝ている間に青森まで運んでくれるし、指定券のみで乗れるカーペット車両なら、宿泊費も浮かせられます。

ただ、カーペットは1編成に1両のみ、28人分(うち女性専用が6人分)しかない人気席、すでに満席の可能性が高いわけです。かといってB寝台では宿泊代が浮かなくなるし、一般席ではいまいち「はまなす」に乗る意味がないので、代替案も模索したところ、魅力的なプランがありました。

惜別!ブルートレインの旅

それは苫小牧と八戸を結ぶシルバーフェリーです。このフェリーはバスと提携していて、札幌21時のバスに乗ると23時59分苫小牧港発のフェリーの乗船、翌7時半に八戸港に着き、朝市に直行できます。

所要時間に大差ないうえに素晴らしいのが運賃で、JRの12100円に対して、ナント5400円ポッキリ。JRは「はまなす」だからこの額で済んでいるものの、特急や新幹線を使うとその差はさらに広がります。一方のフェリーは2等船室の料金なので、この差額で1等(+5000円)やちょっと足は出るものの、特等船室(+7500円)にグレードアップすればかなり贅沢な時間が過ごせるというものです。フェリーは風呂が付いているので、「はまなす」のように、乗車前に銭湯へ行く必要がないのもマル。

惜別!ブルートレインの旅

こうなると無条件でフェリーを選んでしまいそうでしたが、フェリーは今後も乗れるということで、はまなすカーペットにトライして、もし取れなかったらフェリーにすることに。

北斗星がとれた翌日、たまたま日本橋三越に琳派展を見に行いったついでに東京駅の緑の窓口で聞いてみたところ、案の定「予約いっぱい」の回答。「じゃ、帰宅後にネットでフェリーを取ろう」となりましたが、帰りにダメもとで地元の駅の窓口で聞いてみたところ、なんとキャンセルがあったのか3つ空きが。そのうち2つはレディース席なので離れてはしまいますが、これが定めと即押さえました。かみさんが一人で離れてもレディース席なら安心です。

これで、北斗星デュエットで行って、その日のはまなすカーペットで帰るという弾丸ツアーになりました。詳細はまた後日。

惜別!ブルートレインの旅

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