ここ数年成田山だった初詣、今年は変えてみようかと考えました。
成田山は参道を歩くのが楽しかったので、同じように参道の楽しいところがいい!…と選ばれたのは、柴又の帝釈天さんです。柴又はむか〜し営業時代に得意先があってよく通いましたが、じつは寅さんもまともに見たことはなく、帝釈天も行ったことがなかったわけです。千葉方面からのアクセスもさほど悪くないのがいいですね。
京成柴又駅の駅前からもう雰囲気たっぷりで、テンションがあがります。ただ、帝釈天までの距離がかなり近いので若干物足りない感じも。それでも扱っているものが成田山にくらべて身近なので、買って楽しめる点ではいいかも知れません。
こちらは「とらや」さん。映画「男はつらいよ」の第1作目から第4作目まで寅さんの実家として撮影が行われたお店。
さて肝心の帝釈天ですが、地元に溶け込んで愛されている雰囲気がいいですね。そして恒例のおみくじも引いてみたところ、筒から出てきた棒に書いてあったのは「八十八」番といい数字!該当の引き出しからくじを取り出してみると…ん?なんだか「区」という文字が横に転んだような字が書いてありますね。なんだかよく読めないのでそこらの柵にくくりつけてきてやりました。
帝釈天のあとは、両国の江戸東京博物館で行なわれている「大浮世絵展」を観るため、また柴又駅に戻ります。
柴又駅前には「寅さん」の銅像が立っているんですが、これがまたよくできていて、上のように写真を撮ると「じゃ、行ってくるぜ」とでも言っているような感じに。
兵庫県出身者にはなじみ深い名前の「高砂駅」でまた京成本線に乗換え、そのまま都営浅草線に入ります。途中「蔵前」で下車して歩きますが、蔵前駅出口のすぐそばにあるカレー屋BLISSでランチ。
2種類のカレーとナン、サラダのセットで980円。辛さはホドホドですがナンともども美味しいカレー屋でした。
そして大浮世絵展、この日は東博の「クリーブランド美術館展」と最後まで迷いましたが、「人間国宝展」も併催されていてしんどそうなので、東博は後日にすることにしました。
国際浮世絵学会の創立50周年という記念イベントなのだそうで、「大」と付くだけに出品作品数はかなりのものなんですが、とくに江戸東京の場合は展示替えが多くて1度行っただけでは全作品の半分〜1/3程度しか観られないのはちょっと不満。後の名古屋や山口での開催時にはほぼ一挙にみられそうなだけになおさらです。
それでも鈴木春信や、鳥居清長などわりと初期の作品に対する認識を新たにできたのは収穫でしたし、360ページにもなる図録は圧巻です。
展覧会で頭をフル回転させたあとは、人形町の日本酒バー「嗜」さんで数杯キューっとやって帰路につきました。
この日は快晴で風もなく、いいお出かけ日和でした。