梅雨は古代大賀蓮の季節、今年は安房鴨川へと向かいました。
大賀ハスといえば千葉ですが、安房鴨川にも素敵な大賀ハススポットがあることを最近知り、是非とも開花したら行ってみたいと思っていました。
場所は国道410号線と長狭街道の交差点から、約3kmほど安房鴨川方面に向かった先を右に折れたあたり。細めの道を進んでいくと、程なく田んぼの中にピンク色に彩られた一角が見えてきます。
もうその時点で「スゴイ」を連発、お手洗も完備された駐車場にクルマを停めて、はやる気持ちを抑えつつ向かいます。
ちょっと遅かったかなと思っていた開花のタイミングもバッチリで、まさに眼前は極楽浄土さながらの景色です。
ここには約5000株もの大賀蓮が栽培されているそうですが、周りの自然豊かな風景と相まって、とても気持ちの良い眺めが楽しめます。
千葉県では千葉公園の蓮が有名で、2011年に見に行ったことがありましたが、こちらも見事さではまったく引けを取らないばかりか、人も少なめでゆっくり鑑賞が楽しめます。
それに、蓮たちとの距離がとても近いので、千葉公園ではちょっと撮りづらい真上からや、見上げたようなアングルの写真も自由自在。
今回は換算でパナ28〜280mmのズームと、オリ90mm f1.8の単焦点を持ってきましたが、やはり花びらの質感や雰囲気をより表現できるは単焦点に軍配が上がります。ただ、あまり寄れないところが玉に瑕。
今回初めて蓮の花に鼻をくっつけて嗅いでみましたが、とてもいい香り。まさにその色、大きさ、姿、香り、どれをとっても素晴らしい花です。
さらに、花が散って黄色からアボカドのような色になる花芯も、じつに見応えある造形。
大きな葉にたまった雨水はまるで上等な和菓子のようですが、コロコロ転がって目を楽しませてくれます。
この日鴨川は朝のうち雨だったようですが、その後は心配された天気も、着いた頃に数分パラパラっときただけで、あとはみるみる回復、蒸し風呂のような暑さになるほどでした。それでも暑い暑いと言いながら撮り続け、100分もの間鑑賞しまくっておりました。
11時に近くなり、さすがに朦朧としてきたので、早めのランチをとることに。場所は古代大賀蓮の里からほんの500mほど先にある中華料理屋の「具琥」さん。中華料理といってもガッツリな中華ではなく、カフェ的な雰囲気のお店。
ここは長生郡の設計事務所が建設状況を載せていて、自分たちの家もいろいろと考えていた時期に見ていたことから興味があり、一度行ってみたいと思っていました。
灼熱の車内から入った涼しい店内は、これまた極楽浄土。それにしても素晴らしいロケーションです。自分たちの家も田舎ですが、このような山の姿は見られません。兵庫県生まれゆえか、山の姿にはとても安心感を覚えるようで、羨ましく思います。
こちらのお店はもともと神奈川の青葉台で営業をされていて、4年前に鴨川へ移って来られたそうです。自家栽培の野菜を使った料理はとても美味しく、優しいなかにも芯のある味わい。
店内は居心地のいい空間ですが、房総にも最近増えている雰囲気だけのカフェとは違い、凛とした空気もあってプロフェッショナリズムを感じます。あまり人数が多くない時はアラ房にいいかも。
お次は具琥から3km程度の場所にあるベーグル屋さん「ベーグル83」に立ち寄りました。ここは、知り合いのお母様がされているお店で、家屋の横に手作りの小屋を作ってそこで販売しています。オープンすることは聞いていたので、機会があれば行ってみたいと思っていました。
ベーグルのいろんな話を聞きながら買っていくと、それが食べる時の楽しみになるのがGood。とても小さいお店ですが、これからが楽しみです。
今回は行ってみたかった場所がそれぞれすぐ近くにあったおかげで、お手軽に回ることができました。何気に鴨川は面白そうなスポットがまだまだありそうなので、またちょっと開拓してみたいところ。