ブルーノ・ワルター 没後45年特別企画

SMEからワルターの紙ジャケが限定で発売されるらしい。

ブルーノ・ワルターと言えば往年の名指揮者の一人。で、ありながら現在リリースされている作品はまばらで、系統立てて購入するのは思いのほか難しい。ワルターの作品くらいはいつでも揃えて(全集とは別に)買えるようにしてもらいたいところ。

ワルターのモーツァルトは自分が生まれて初めて買った(買ってもらった)レコードで、中学の頃からそれこそ幾度となく繰り返し聴いている付き合いの長いもの。もはや演奏内容がどうというよりも、身に染み付いてしまっていると言った方が良いくらいだ。現物のレコードはもはや手元にはないが、90年以前リリースの古いCDがある。

今回の限定盤は、当時のレコーディング・エンジニアであるジョン・マックルーア氏が、83年に自らリマスタリングされた音源を使用するとのこと。セルフ・リマスターという点ではジャズで言うRVGリマスターのようなものだが、ヴァンゲルダーが最近の作業であることに対して、マックルーアは83年当時のものである点で異なる。何度か書いたけれど、CDというフォーマットの能力を生かしきれるようになったのはごく最近のことと言われ、このマックルーア音源がどのように生かされてくるのかはちょっと興味深い。

実はこのマックルーア音源自体は一度リリースされており、画像のものがそれにあたる。当時はそんな背景などはまったく知らずに買っていたのだが、確かにその後に出た(88年頃)国内盤よりも音がいい。というよりも後に出た国内盤の音が致命的に悪いと言えるだろう。

自分の場合はジュピターや39番、35番、田園あたりがこの”相当にヤバイCD”のままなので買い直してみようと思う。
発売日は3月7日(予定)、価格は1890円。紙ジャケ。

リリースタイトルは以下の通り。
・モーツァルト:交響曲第36番「リンツ」&第39番
・モーツァルト:交響曲第38番「プラハ」&第40番
・モーツァルト:交響曲第35番「ハフナー」&第41番「ジュピター」
・モーツァルト:アイネ・クライネ・ナハトムジーク&序曲集
・ベートーヴェン:交響曲第1番&第2番
・ベートーヴェン:交響曲第4番&第5番「運命」
・ベートーヴェン:交響曲第6番「田園」
・シューベルト:交響曲第5番&第8番「未完成」
・シューベルト:交響曲第9番「ザ・グレイト」
・マーラー:交響曲第1番「巨人」

ワルターファンは急ぎましょう!

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