ブラームス ピアノ協奏曲1番&2番

ブラームスのピアノ協奏曲は昔から大好きで、今までに多くの演奏を購入して来たが、やはり小生にはこのゼルキン&セル&クリーヴランド管が一番好きだ。

なんというか曲の持つ情感とか、性格に最も良くマッチしている気がするからだ。もっともこの曲に対する性格付けは人によって異なるだろうから、そう言った面ではあくまで個人的にと言う事にはなる。
このゼルキン&セル&クリーヴランド管のピアノ協奏曲は、例によって中学時代に友人にテープに録ってもらったものが最初で、CDが出始めてスグ買った覚えがある。おそらく1980年代前半だろう。当時はCD1枚が3500円もしていた頃で、この2枚組CDのケースにも定価が5000円となっている。同時に「NEW REMIX MASTER」とも記載されてはいるが、何度も書いて来ているように当時と今とではCDの音質は雲泥の差で、いくら演奏が好きでも、最近購入したピアノ協奏曲と比較すると音質面で特に不満があった。
そこで、2002年に発売されたとあるヨーロッパ盤の同演奏をHMVで見つけ、購入する事にした。若干収録曲に違いはあるが、価格はなんと1900円。いい時代になったものだ。HMVのページにはとくにリマスタリングされているとの記述は見当たらなかったが、聴いてみるとやはり歴然の差がある。とくにCDを入れ替えて聴き比べなどせずとも、聴き慣れた曲が聴き慣れない音質ではじまるものだからスグに分かると言うものだ。ここでのゼルキンの音は瑞々しくかつ妖艶な雰囲気を持ち、一気にその世界に引き込まれてしまう。小生にとっての宝物だ。
リマスタリングがいつでも以前よりもいい結果になるとは限らないが、CDと言うフォーマットを使い切れているかどうかの点では、明らかに今世紀以降のCDに関しては進歩している。80年代から90年代はじめに買ったCDでとくにお気に入りのタイトルがあるようなら、今買い直してみるのも面白いだろう。

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