散財指南書

書店で見つけて買ってしまいました「エヴァンスを聴け!」。


この本の著者である中山氏が「マイルスを聴け!」を出してかなり評判だったのは知っていたけれど、マイルス・ディヴィスに関しては小川隆夫氏のディスクガイドを持っていたので、読んだ事はなかった。しかし今度はエヴァンスとあって買わないわけにも行かず、気がつけばレジに並んでいた。ウェブサイトのレビューなど、一般の評判を見ると、マイルスの時に比べて面白くないと言う意見もあるようだが、元々それを知らないので、気にせず楽しんでいる。

エヴァンスのリーダーアルバムだけでなく、サイドメンとして参加したものや、海賊盤をも含む181枚のディスクが紹介されているが、有り難いのは音質に関しても触れられている事。いくらエヴァンスが好きでも、コレクターな訳ではなく、単に彼の音楽を楽しみたいので、極端に音質が低いものや、参加してるんだかしてないんだか分からないようなものは購入するつもりはないからだ。

そうは言っても、既にめぼしいもの6枚をネットで注文してしまい、散財まっしぐら。それでも「つまらないかもしれない」と思わずに済む分、精神衛生的には良かったと言えるだろうか。正月はかみさんが4日まで実家に行ってしまうので、これらのディスクで過ごすとするかなー。

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散財指南書」への6件のフィードバック

  1. 中山康樹本を買ったが最後、散在から逃れられません。
    『マイルスを聴け!』では、氏が滅茶苦茶こき下ろしている盤が
    逆に自分では良かったり、自分では駄作だと思っていた盤が、氏の評価が
    異常に高かったり・・・・試しに聴いてみようと思って買っている内に
    枚数が増えちゃう。

  2. デューイどの>>
    今のところ、エヴァンスに関してはなかなか意見が一致しておりまする。書き方がどーもマイルス版よりもマイルドらしいですしねえ。エヴァンスはマイルスよりデビューが遅くて早く亡くなったためか、海賊盤やサイドメン参加がそれほどなくて、酷い散財にはならずに済みそうです。むしろ、在庫品を改めて聴き直す効果があって、却って財布に優しい?
    マイルス版は小川隆夫氏のディスクレビューと比べてどうですか?

  3. 「聴け!」と言われりゃ仕方ない。
    というわけで今聴いてます。
    これでよろしいでしょうか、中山康樹さん?

  4. 「エヴァンスを聴け!」を立ち読みしました。
    マイルス名義の部分をパラパラめくりましたが、
    当然ながら、エヴァンスの演奏に焦点が当てられているのが、
    自分にとって非常に興味深かったですね。
    同じ人が、同じアルバムを違った視線で分析している訳で。
    また、マイルスの方では、中山氏はBOXセットを徹底的に批判
    していましたが、エヴァンスのBOX物の評価はどうでしたでしょうか?
    その辺を知りたくて一冊買おうと思いましたが、
    「コルトレーンを聴け!」ってのもあって迷いました。
    で、結局MILESのCD3枚組、1988のライブ『Munich Concert』
    ¥1,460!!で買っちゃいました。

  5. デューイどの>>
    BOXに関しては評価が良くないですよ。でもその理由は作品性の欠如などが主だったものなので、基本的にどんなミュージシャンでも、よほどの付加価値がついていない限りは厳しい評価になるんじゃないですかねー。

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