「盤を溶かしちゃう」とか「ほこりをこびりつかせて溝を痛める」とか言われ,嫌われているレコードスプレーだが、残ったまま捨てる訳にもいかず、しょぼしょぼ使っていたが,このたびめでたく無くなった。
そこで次は何にしようかと,いろいろ調べていたところ、あるあるいろんなのが。そのなかでインターネットサイトでの評判や価格から、レイカのバランスウォッシャー33にしてみることにした。まるで化粧品のように小さいお試しサイズもあるのだが、結局割高なので、A液、B液、拭き取りクロス10枚のセットを選ぶ。価格は通販サイトによってまちまちで,自分は3700円で買ったが、よく調べないと 4600円で売っているところが多い。
商品到着後、早速開封。東急ハンズに売っているような200mlのプラスチックボトルに、ワープロ(死語)で作ったラベルを貼ったような体裁は、怪しさ満点だが、秘密の液体という雰囲気がいかにもそそる。ちなみに、A液は所謂汚れとりで、カビなどを除去してくれ、B液はコーティングの役目をするらしい。
早速、生産後 50年も経っているようなオリジナル盤を洗ってみる。結果これはもう評判通りに見た目も美しくなり、音も良くなった。艶と深みがでたような感じ。品もちょっと高かったのでそう思わなければいけない強迫観念もなくはないが…。さすがに傷には効果はないが、カビなどがきれいに取れるので、明らかにプチプチノイズは減っている。いやはや評判通りの実力だ。ついつい、ほかの盤も洗ってみたくなる。しかし,全部これで洗ってはさすがに不経済。そこでまたネットサーフィン。フツーの洋楽などはまた別のところの怪しい液(1本1200円)で澄ませることにした。こちらはまだ、届いてないが、JAZZレコード屋オリジナルと言う変わった生い立ちのもので、これもちょっと楽しみ。
レコードクリーニングは、確かに面倒くさい作業ではあるが,CD時代には考えられないこの一連の作業が、また味わい深くて楽しい。レコード盤を丁寧に洗って、ターンテーブルに乗せ、針を落とす。ああ、アナログっていいですねぇ(アホ)