着盤「エミール・ギレリス/ブラームスピアノ協奏曲」

ブラームスのピアノ協奏曲は昔から1番2番両方とも大好きで、今までにもいろいろと買ってきた。

またちょっと別な演奏を聴いてみたくなって、書物をみると、ブラームスのピアノ協奏曲1番はブレンデルとアバドのものがいいらしい。しかし通販で探してみつけたものはリリースが古く、リマスターなど施されていないばかりか、価格も昔ものらしく高いのでちょっと気が進まない。それにどうもブレンデルは顔がいけない。もちろん顔と演奏内容は全然関係ないのだけれど、「あの顔で弾かれてもなあ」と思ってしまうのだ。例えばグールドやエヴァンスは良い顔をしているではないか。バックハウスも素敵だし、指揮者でもワルターの優しい顔、クライバーの精力的な顔もいい。そうなるとブレンデルはちょっと…となるわけだ。で、前置きが長くなったけれど、買ったのはギレリス盤。指揮はヨッフム。1番も 2番も収録された2枚組で2643円、しかもDG(ディープ・グルーブではない・笑)というのもいい。

結果はいつもながらもうちょっと聴き込まないと分からない。スケールが大きく力強い演奏というのが第1印象だがそれはギレリスの演奏によるところよりもオケの方に感じていて、ギレリスは思ったより繊細な気がする。その分ノーマークだった2番の方の演奏が良いような感じ。しかしこの人のリズムはどうも馴染まない気がする。また他と比べて楽しんでみよう。

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