宮島で能・狂言を見てから少しばかり伝統芸能熱に火がつきました。
その後、近所の神社で行われた十二座神楽を楽しんだりしましたが、まずは文楽、そして能を見に行くことにしました。
文楽は2月のはじめで、国立劇場を訪れました。1時間ちょっと前に到着し国立劇場の内部やお土産物などを見ながらまず雰囲気を楽しもうと思ったんですが、時間になるまで会場に入れないんですね。そういうしきたりなら仕方ないんですが、公演前の雰囲気を楽しめるようなスペースがあっても良いんじゃないかと言う気もします。
思わぬ空き時間ができてしまいましたが、劇場の裏手に「伝統芸能情報館」という資料館兼図書館があり、演目の予習などを兼ねることができました。
いよいよ時間が来て場内に入りますが、この日は竹本津駒太夫の六代目竹本錣太夫襲名披露があり、ロビーではサインをいただけたほか、舞台では楽しい生い立ちの紹介などもありました。
座席は2列目のほぼ中央で、床はちょっと見づらくなてしまいましたが、初心者ですし人形たちの動きが間近で見られてよかったです。途中ちょっと眠くなってしまったりもしましたが、何度か見ているうちに勘所などがわかってより楽しめるようになるはず。
さて、本当はこの16日後、横浜能楽堂で能のチケット予約をしておりました。「井伊直弼の作った能と狂言」で、叔父と同級生の出雲康雅さんが演じる予定でしたが、新型コロナの影響で中止となってしまいました。出雲さんもご高齢な点が少し心配ではありますが、仕方がありません。
たださらに残念だったのは、3月10日から行われるはずだった、東京国立博物館の特別展「体感! 日本の伝統芸能―歌舞伎・文楽・能楽・雅楽・組踊の世界―」までもが中止となってしまったこと。こちらはコロナが収まろうが再展示の予定は無いそうで、その内容は後日放送されたTVによればかなり楽しそうだっただけにガックリです。でも、文楽や能はまた必ず行こうと思います。
文楽の帰りは浅草橋でおりて、いつもの居酒屋へ。ちょっと久々でしたが相変わらず良いお店です。この後、大変な時期に入りましたが、なんとか頑張って欲しいものです。