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対決-巨匠たちの日本美術

昨日は嫁と朝一番で東京国立博物館へ。

7月8日からはじまったこの特別展は、「対決」と銘打ち、運慶と快慶、雪舟と雪村、永徳と等伯、宗達と光琳、光悦と長次郎、仁清と乾山、大雅と蕪村、若冲と蕭白、応挙と芦雪、歌麿と写楽、鉄斎と大観…といった日本美術の巨匠作品を比較しつつ味わうと言う企画で、まさに日本美術のオールスター戦。まぁ、対決させるかどうかはともかく、これだけの顔ぶれの名作を一度に味わえるビッグチャンスなので、是非行きたいと思っていたところ、ちょうど忙しかった仕事も徹夜を重ねて一段落し、嫁も休みだったため、朝っぱらからいそいそと出掛けていった。
予定通りオープンの9時半頃に入場したものの、平日にもかかわらず結構な人の数で、休日を想像するとぞっとするくらい。期間が短めなせいもあろうけれど、平日休みサマサマだ。
それにしてものっけの運慶vs快慶から惹き付けられ、前半分を観た段階でけっこうヘロヘロになってしまった。どれももの凄い作品で、本などの資料で知ってはいても、実物は受けるパワーが全然違う。とくに永徳の花鳥襖、等伯の萩芒図屏風、光琳の菊図屏風や流水図乱箱、仁清の色絵吉野山図茶壺は感動で打ち震えるほど。残念ながら宗達と光琳の風神雷神が一堂に会するのは会期後半のために観られなかったが、今の段階であまり良くわからないものや、興味の薄いものまでシッカリ観ておいた。
今回はもうひとつお目当てがあって、ありがたいことにその日から本館で始まった「六波羅蜜寺の仏像」展がそれ。あの清盛の「僧形坐像」が東京で、しかも間近で360°拝めてしまった。空也上人像はなかったものの、ほかにも運慶坐像などの仏像さんがズラリ。じつに充実した1日を過ごせた。
しかしこの東博はいつももの凄い人なのにレストランなどの休憩場所が少なすぎる。例えば地方からわざわざ来て、本館、平成館、表慶館、東洋館、法隆寺宝物館と見ていくと、とても1日じゃ足りないくらいなのにレストランはずっと並んでいて、仕方なく外に食べに行こうにも再入場できないのは非常に不親切。しかも特別展などは1500円と結構な額、国立なんだからもう少し何とかできないものだろうか。
さて、琳派作品に関しては、今回の対決展を皮切りに来年まで目白押し。対決展の後半が7/29~8/17まで行なわれたあと、同じく東博で尾形光琳生誕350年記念の「大琳派展」が10/7~11/16に行なわれ、11/8~12/25は山種美術館で「琳派から日本画へ」展、そして12/6からはMOA美術館で「琳派展」が開催。MOAはかなりご無沙汰だっただけに今から楽しみで、今年はちょっといい芸術の秋が過ごせそうだ。

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対決-巨匠たちの日本美術」への4件のフィードバック

  1. あんまり関係ないけど、うちは今日の午後、岡崎でシャガール見て来ました!
    次は名古屋で、モネかな???

  2. >>茶五どの
    おお、洋物ですね?こちらはフェルメールがくるそうですが、最近はもっぱら和物でして…年とったんですかねぇ。

  3. オオッ、若沖どうでした?私も一度生で観たい画なんですよね。
    そうそう、上野でバウハウス展もやっていますよね。終わっちゃったかな?行きたいと思いつつ、なんだかここのところバタバタ続きで・・。

  4. >>YUPAさん
    若沖やっぱりいいですわ。鶏が好きなんで、もともとその描写に注目していたんですが、画面全体の色彩感がいいですね。全然古くないんですよ。後半もできればいきたいなーと思っています。

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