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栄西と建仁寺…とワインと…

東博で開催中の開山・栄西禅師 800年遠忌特別展「栄西と建仁寺」に行ってきました。

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この日はみっちりスケジュールとあって朝7時過ぎに出発、まさに出勤さながらで9時前には上野に到着しました。9時半オープンの東博には少し早いので、「お茶でもしようかな」と思っていたところ、「北斗星が上野に着くのは何時頃?」と嫁のナイスな質問。なるほど調べてみると北斗星の上野到着は9時38分で、しかもこの日はカシオペアも運転していて25分着。これは6月に予定している北海道旅行の気分を盛り上げるために見ない手はないと、ホームへ行くとすでに春休みの子鉄ちゃんが数人。

栄西と建仁寺…とワインと

そこへほどなく新しい機関車に牽かれたカシオペアが入線してきました。じつはカシオペアを見るのもEF510を見るのも初めてですが、やっぱり長距離列車はいいですね。つくづく廃止が残念です。

栄西と建仁寺…とワインと

列車を見送って駅から出るとあいにくの雨、上野と言えば桜の名所ですが、皆傘を手に眺めています。それでもこの雨のおかげで展覧会に訪れる人はここ何回かの中でもっとも少なく、じっくり観賞することができました。

栄西と建仁寺

今回なにより圧巻だったのが、毎年4月20日に建仁寺方丈で設けられる「四頭茶会(よつがしらちゃかい)」の空間がそのまま再現されていたところです。奥行きこそ2間分足りませんが、まさに実物さながらに栄西像と龍虎図が掛けられていました。さぞかし当の建仁寺はスッカラカンだろうと心配のひとつもしてしまいますが、建仁寺でも通常はレプリカを置いてあるんでしょうね。

絵画では等伯や宗達のなかにあってひときわ光っていたのが海北友松の作品たち。とくに水墨画のもつ奥行き感と構図の緊張感にくわえ、筆運びの力強さが素晴らしい。龍のヒゲの質感などはまさに振られるムチのよう。これまでにも代表作に関しては文献などで目にしていたものの、その数が意外と少なく、さっそく彼を特集した本を購入してしまいました。今回は書がかなり多かったこともあって、図版は見送りましたがこれで海北友松の魅力に迫りたいところ。

栄西と建仁寺…とワインと

展覧会を見終わったあとはいつものごとくお腹がペコペコなんですが、今日はぐっと我慢して電車に乗り、新橋で初乗車の「ゆりかもめ」に乗り換えて向かったのはビッグサイト。今回「鳴海」の東灘醸造さんのご厚意で、ワイン&グルメ ジャパン2014に参加させて頂きました。業界向けの展示会ですが、自分はともかく、嫁などはまさに業界人、いろいろ楽しめましたし結果的にためにもなりました。もちろんワインごくごく、併催の展示会で試食パクパクでお腹の方も大満足。3時間近くあったんですが、全部回り切れないくらいでした。参加のお客さんはかなりの数でしたが、それでも雨のおかげで多少は少なかったのかも知れません。こういうイベントの時は、ちょっとおっくうですが、雨もいいものですね。

 

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