4日ほど前から、チャボのチャコちゃんが危険な状態に陥ってしまっている。
夕方、鶏小屋に見に行った時には、いつもなら止まり木にとまって寝ているのだが、いない。見回すと隅の地べたに落ちてしまっている。過去にもにたような状態で亡くなっていたチャボもいた事から悪い予感がよぎるが、懐中電灯で照らすと呼吸をしているような動きは確認できた。さっそく小屋から出すために持ち上げると、非常にやせ細って骨が出っ張っているかのようになっている。体重も軽く、体温も下がっており非常に危険な状態のようだ。
実は数日仕事が忙しかった事もあって、面倒を見れないでいた。いままでにもそう言う事はあったが、まさかこんな風になってしまっているなんて。確かに前に見たときは元気だったが持ち上げると少し痩せてきていたような気はしていたのだが…。
チャコちゃんはのべ8羽いたチャボの最後まで残った1羽。一緒に孵ったチャボのもう1羽は生後1月ほどで亡くなってしまった上に、右目の状態があまり良くないらしく、いつも涙をためているのであまり長くはないかと思っていたのだが、こうして残ってきた。
部屋にあげて、お尻の周りをきれいにして、とりあえず両手で持って温めるが、相変わらず呼吸は確認できるものの、昏睡状態。外出中の嫁に使い捨てカイロを買ってきるように電話を入れる。嫁が帰って来てから、手伝ってもらって、タオルを輪のようにしてそこに乗せる。自分では立てないのでこうしないと倒れてしまうからだ。そしてタオルの外側と敷いた新聞紙の裏に使い捨てカイロを設置。脱水の可能性もあるのでストローで水をあげつつ様子を見守る。
夜になってカイロが効いたのか、たまに刺激を与えると薄目を開くようになった。エサを無理矢理くちばしに入れると反射でだろうか、少し食べるような動き。数時間後、エサを食べる動作をする時には普通に目を見開くようになり、ついには自らの意思でエサをつつくようにまでなった。それでも相変わらず立てないし、すぐに寝てしまう。
翌日はコオロギをつかまえてあげてみると食べる。これでなんとか栄養になってくれると良いのだが食べる時以外はやはりすぐに寝てしまう。
昨日は草取りをして傍らに置いてみる。元気なときは草取りをしているそばにいつも寄って来ては、小さな虫やミミズを見つけて食べていた。
地面に置いてすぐは目の前の葉っぱを食べてみる。ミミズをみつけると食べるために立ち上がろうとするがこけてしまう。捕まえてあげると食べた。コオロギも食べた。でもそれ以外はやはりすぐに寝てしまう。
あの時部屋に運び込んでいなければ、確実に翌朝には亡くなっていたと思われる。もしかすると老衰でまず足が利かなくなって、エサの場所にも行けず、水も飲めずにこうなってしまったのかも知れない。
今は運び込んだ時に比べれば、カイロを外しても体温は維持されているし、最初は水のようだった糞も今では普通に近い状態で排泄されており、体重も多少重くなったような気がするなど、確実に良くはなっているのだが、これが単なる延命でおわってしまうのかどうかはまだ分からない。先日も「ヒーヨ」が亡くなったように、寿命と考えてもおかしくない時期なので、無理に延命させる事は逆に可哀想かも知れないけれど、チャボはほんとうに美しくかわいいものだし、数日放置してしまった負い目もあるので、回復できるものなら回復してもらいたいと思う。