木の殿堂を出たあとは、2003年に開通したばかりの蘇武トンネルを通って出石へ向かった。
この蘇武トンネルがあるのとないのとではかなり違ってくる、走りやすいし有り難いトンネルだ。しかしこういったトンネルが開通すると秘境がいきなり秘境でなくなるので、そのへんはどうだったんだろうか?などと考えているうちに江原を過ぎ、工事中の鳥居橋を迂回して、出石に到着。
そう言えばこの辺りは2004年の台風23号で甚大な被害を受けた地域。出石にかんしては助かったらしいが、河川では復旧工事がまだ行なわれている。同じ年の台風21号では、祖母の家も床上浸水し、兵庫県にとっては厳しい年だった。
出石を訪れたのはちょうど20年振りになる。中学時代の仲間と玄武洞や城崎を経由して鳥取まで行った時の事だ。忘れもしない宿泊先のニュースでちょうど通って来たばかりの余部鉄橋から列車が転落する事故を見たときだった。当時の出石の印象はほとんど覚えておらず、皿そばを食べて旨かった記憶はあるが、どこの店だったかなどは忘れてしまった。今回も皿そばは考えたが、どっぷりつゆに浸けて食べるのはどうかと思うのと、観光地の蕎麦は…といった気持ちもあったので、あえて中心からは少し外れた「天通」というお店で、田舎そばを食べる事にした。
ここでは塩が添えられていて、最初はそれを箸につけて、そばをそのまま食べるらしい。その後お好みで食べるが、ワサビはサメ皮と一緒に出てくるのは嬉しい。ちゃんとワサビの皮は削ってある。ただ、まあ、評価としては悪くはないんだけれど、近所の宇佐ェ門の方が美味かったかな。
蕎麦のあとは大手門の駐車場にクルマを停めてしばし散策するも、かなり観光地化されてしまっており、それ自体を悪く言うつもりはないし活気がある事はいいのだけれど、なんだか太秦映画村の中と変わらないような感じになりつつある。それにしてもそば屋だらけ。そばは仙石氏のゆかりの産品らしいが、ある意味圧巻だ。神田神保町の書店がそば屋になったような感じだろうか。
例の災害復旧と関連があるかどうかは分からないが、メインの道路が工事中だったことと、お城の裏で地滑りがあったようでこちらも工事中。また城崎辺りを訪れる際に立ち寄ってみようか。
出石、これまた懐かしい・・・元彼と皿蕎麦食べました^^
餘部鉄橋で転落事故なんてあったのですか?知りませんでした。
しゃちこさん>>
をを!胸キューンといったところでしょうか?(笑
鉄橋は風であおられたかでお座敷列車が落ちて、下の蟹工場の方が何人か亡くなられたようです。
この記事を読んで実家のことを思い出しました。私は同じ但馬の大屋町という所の出身だったのですが、木の殿堂や城崎は小さい頃よく遊びに来ました。次回いらっしゃる際には、是非「日本一小さい水族館」のある養父市大屋町にもお越し下さい。
>>神栖葵さま
こんにちは。コメントありがとうございます。
自分は兵庫生まれながら6歳で上京してしまい、以来ずっと関東ですが、兵庫への郷愁は持ち続けています。ぜひいつか大屋町を訪ねてみたいと思います。