忠臣蔵の町赤穂の隣に、坂越という町があります。
室津からはまた海岸線を走り、6kmも内陸部に入り込んでいると言う相生湾を回り込む。途中へんな建物の道の駅「あいおい白龍城」でトイレ休憩。ここから相生駅へは約2km程度だが、むかし、20年以上前と比べると、相生の町はすっかり廃れてしまった感がある。「あいおい白龍城」の前には石川島播磨重工のほんの一部が見えるが、相生はこのIHIの企業城下町として栄えたのだった。それこそ小生の生まれる5~6年くらい前は、世界最大の建造量を誇ったものだったらしいが、造船不況のために1987に撤退。そこに勤めていたひとごといなくなってしまったので、一気にさびれてしまった。実際祖母も相生でお好み焼き屋を営んでいたが、その頃と今とではまったく雰囲気が違っていて、町としての活気は赤穂の方移ってしまったようだ。
道の駅からJR赤穂線沿いに6kmほど走ると坂越の町がある。ちょうど今坂越橋まわりの工事のために、渋滞。結構な時間がかかってしまい、これなら海岸沿いに進んだ方が良かったかも知れない。
坂越は赤穂の塩の積出港として栄えた町。メインの道路は良く整備されているが、観光地然としたところがほとんどなく、落ち着いたところだ。奥藤酒蔵の建物を利用した郷土館が唯一観光向けの施設と言えよう。なのでここは海も近いのでゆっくりと歩き、雰囲気を味わうのがいいだろう。赤穂の中心地からも近いので、賑やかな観光がよければそちらに向かうもよしというわけだ。