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オペル アストラ その1

正月休み(といってもウチはちっとも休みじゃないが…)のあいだ、オペル・アストラが来ていた。
こうして見るとウチの500でも十分シャコタンに見える(笑)
いままでにも何度も書いて来たようにアストラは次期愛車候補のひとつだ。次期愛車候補に挙がった理由は、以前ベクトラに乗った時にその性能の高さに感激し、オペル車の実力を思い知らされた事と、やはり価格だ。アストラは3グレードあり、最も安価な1.8リッターのCDというグレードは235万円、中間の1.8Sportは265万円で、外車なのに新車で買えてしまいそうな戦略的価格設定なのだ。しかも、こう言ってはナンだが、オペルはベンツやBMWに比べてネームバリューが低いため、中古になると増々お買い得感が上がる。ナンバーをつけただけの新古車で200万円前後になるようなら、アクセラと十分比較対象になりうるわけだ。
今回借りたアストラは最上級グレードの2リッターターボで、価格的にはちょっと離れて315万円になるのだが、性能上は前回借りていたアクセラスポーツの2.3とほぼガチンコとなるために、今回はアクセラと比較しつつ話を進めようと思う。
アクセラとアストラは実用5ドアハッチバックとしてヨーロッパでもライバル関係にあり、大きさもほぼ同じ、エクステリアデザインもアグリー指向で同じ、名前まで似ているところがおかしい。
マツダ・アクセラスポーツ23S(5MT)
全長×全高×全幅:4485mm×1465mm×1745mm
ホイールベース:2640mm
車両重量:1280kg(AT)
最高出力:126kw / 6500rpm
最大トルク:214N.m / 4000rpm
希望小売価格:1,989,750(MT)
オペル・アストラ(6MT)
全長×全高×全幅:4255mm×1470mm×1760mm
ホイールベース:2615mm
車両重量:1270kg(1.8Sport)
最高出力:147kw / 5400rpm
最大トルク:262N.m / 4200rpm
希望小売価格:3,150,000
乗る前の予想としては、アクセラもかなり頑張ってるけれど、アストラの方が新しいし、ヨーロッパ車と比べるとやはりもうひとつなんじゃないかな~というのが正直なところ。まだあまり多くはないが、アストラは評価をみるとなかなか良いようだし、自分としてはやはりベクトラの乗り味が鮮烈な印象として残っていたからだ。
まずはデザイン、真っ赤なボディーをしたアストラのデザインはクールで洗練されており、アクセラに比べて都会っぽい。同じアグリー指向でありながらアクセラの方はどちらかというと情感に訴えるような雰囲気だ。総合的にはアストラの方がよさそう。デザインスケッチの段階では恐らく同等のレベルなんだろうが、製品として出来上がるとやはり細かい部分の差の積み重ねでアストラに軍配が上がる。同じようなサイズでありながらアストラの凝縮感は目を見張るものがあるし、各面やラインのリズム感がとにかく気持ちよく、安心感がある。パーティングラインの取り方も外していない。リアコンビランプとその下のバンパーの面が少しどうかなとは思うが、セオリーを踏むべきところはしっかりと踏み、攻めるところは攻めて、キッチリまとめる。素晴らしい仕事だ。アクセラはリアフェンダーの部分が特徴的でかっこ良くもあるのだが、Cピラーの▲の右辺と左辺の角度がほぼ同じなため、動きを止めてしまっている。もう少しウィンドウ側の角度を緩めにするなど更なるチューニングが必要なところが多いのではないか。あとはアクセラの場合顔で少し損をしている気がするのと、国産車全般に言える事だが、エアロパーツのない時のサイドシル部分が弱い。
乗り込んでみると、まずアストラのシートの出来のよさに驚く。アクセラもよかったのだが更に上を行く仕上がりで、掛け心地もさることながら、アジャスト機能も多彩だ。アストラのシートは両サイドが革、真ん中がクロスのコンビだが、クロス部分の模様もさりげなくて好感が持てる。インパネの雰囲気はどちらかというとアクセラの方が小生には好みだが、演出過多なために最終的には落ち着いたアストラと良い勝負となってしまう。使い勝手は双方共に良い。品質感はアストラの方が数段上だが、アストラには今時カップホルダーが一カ所もない。自分でつければ良い事だが、ちょっと不便だった。
つづく

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