中国行きもあって間が空いてしまいましたが、前回の広島行きの続きを。
山陽自動車道を広島ICで降りると、ちょうど広島駅までの中間に不動院はあります。ただ、地図では太田川を渡ったスグ対岸にあることは分かるんですが、ちょっと道路が入り組んでいていまひとつ行き方が分かりづらい。何となくカンで渡った後左折し、すぐUターンのような形で側道に入るんじゃないだろうかと行ってみるとまさしくそのとおりでした。
京都の東福寺や建仁寺、鎌倉の円覚寺などに代表される「五山」と呼ばれた禅宗の寺院には、かつて七堂伽藍が立ち並び、大規模な仏殿を擁していたそうです。しかし、その後の災害や戦乱によってことごとく姿を消してしまい、今では当時の規模をもったものはここ、不動院金堂にしか残っていないそうです。その事実だけでも凄いんですが、あの原爆の被害からも生き延びているわけですから驚きですね。
この金堂はもともと山口県の凌雲寺で1540年頃建てられたそうです。凌雲寺は当時の守護大名大内氏が、当主が亡くなるごとに建立していた菩提寺のひとつだったわけですが、大内氏が滅亡し、毛利氏の時代になった16世紀末頃に安国寺恵瓊が広島に移築したそうです。
堂々としたたたずまいと、ピンッと反った?葺の屋根が風格を出していますね。海老虹梁や、画像にもちょっと写っている弓欄間など、ところどころに禅宗らしい装飾がみられ、扇垂木も見事な出来映えです。個人的には平行垂木の方が落ち着いて好みなんですが、こうしてピシッと揃えられるとさすがに凄いと思いますね。相当手が掛かっていることでしょう。
この不動院金堂もダイナミックな内部架構から堂内の評価が高いらしいんですが、ちょっと暗くてよくわかりませんでした。
不動院は楼門も重要文化財に指定されていますが、こちらも立派なもので、これらの建築が原爆の被害から逃れられて本当に良かったと思わずにはいられません。これからも広島人の憩いの場として長く愛されて行くと良いですね。
いつも充実した旅とそのご報告ですね。私ももっと計画的に生きなくては・・・
それにしてもフィエスタMK6は和の中にもとけ込みますよね。
>>同行二人どの
いやいや~、ここは当初予定になかったんですよー。一人旅なので、その時の時間と場所からいろいろ計算して動くのが楽しいんですね。
フィエスタは以前乗っていたユーノス500にはちょっと及ばないんですが、いい姿を見せてくれます。