先のモンツァで、ミハエル・シュマッハーがついに今季限りでの引退を発表した。
いつかはくると思ってはいたが、ついにその日が来る事になってしまった。
彼のスタイルには批判も多いし、小生自身も決して一番好きなドライバーではなかったけれど、その根底にあるのが愛すべき人間性にある事は理解していて、彼がF1の世界に居続けるためには、ああならざるを得なかったんだろうと思っている。
毎年のようにチャンピオンシップに絡んでくるそのトータルな実力は、ハッキネンやビルヌーブが及ばなかったもので、彼が最も偉大なF1ドライバーのひとりであることは疑う余地もなく、こうして彼の時代が終わってしまう事には寂しさを感じてしまう。
彼は言わば「69年生の星」であった。最近ではスポーツでも芸能界でも注目されているのは自分より若い人たちになりつつあるなか、なんとなく最後の砦的な見方もしていた。同い年の彼の引退によってF1の世界もついに下の世代のものになってしまうわけだ。
まだ残り3戦あるが、彼がこうして元気に引退表明を出来ることはとてもよかった。本当はもっとセナとやり合うところを見たかったが、今は彼のキャリアを祝福したい。
しかし今年の鈴鹿はどうなってしまうんだろうか。とりあえず鈴鹿での最後の開催に、日本人2人参加、日本系3チーム、そしてミハエルの引退と、白熱したチャンピオンシップ。これは初日から相当ごった返しそうだ。オークションでのチケットも高騰しているらしい。
ところで先のイタリアGP、アロンソにまたしてもナンセンスなペナルティの裁定が下ってしまった。見た目にも、状況的にもブロックなどあり得ない中でのこの裁定、理不尽な事この上ない。ここまであからさまなフェラーリ贔屓はひさしぶりじゃないだろうか。アロンソは「F1はスポーツじゃない」と言い放っていたけれど、気持ちは分かる。だた、F1はなんというか確かにスポーツとはちょっと違うものなのだ。セナもシューも以前は理不尽なペナルティを食らいながらも乗り越えて来たのだし、アロンソにも頑張って欲しい。とはいえここにきての2ポイント差、いったいどんな結末を迎えるのだろうか。
メルセデスの特待生トリオの中で唯一、ホントに最後まで勤め上げた彼にも、ついにこの日が来たなって感じですね。
セナ亡き後は、よきにつけ悪しきにつけF1界ただ一人のスターだったと思います。
堕民さん>>
あとはフレンツェンとベンドリンガーでいしたっけ?確かにそうですね。今後のF1はアロンソとライコネンが引っ張って行くんでしょうか。
多少わかっていたとはいえ寂しいですよね。
彼はなんか、ずっと見えないセナのお尻を追っかけていたような気がするんですよ、私には。
自分が追っかけ損なった分、もっと若手に追っかけもらいたいと願っていたのですが、残念です。
チャンピオンで花道しめられるか?残りがたのしみですね。
YUPAさん>>
まあ、それにしても90勝なんてケタ外れですよね。そりゃあ「シューさえいなければ…」なんて思うドライバーも多いかと。